Kiss the doll (ページ7)

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あれ？としくん？
私はぬいぐるみにキスして、としくんの方を向くと姿が消えていた。

もしかして私がまたキスしたから消えたの？
一体このぬいぐるみは何なの？

とりあえず今日はもう遅いし、としくんも帰ったことだし寝ようかな。私はとしくんのぬいぐるみを一緒に寝るかのように枕の横に置いて布団に入り瞳を閉じた。

『おやすみとしくん』

『……あ、としくんのサイン貰うの忘れた』

としみつside

と「おいまだか？目開けるぞ！」

目を開けるとそこは俺の部屋だった。
あれ？俺さっきまであの女の部屋にいたんだよな？

もしかしてぬいぐるみにキスしたから元の場所に戻れたのか？まさかそんな夢物語みたいな感じになるわけねぇか。

あん時も現実だとか言ってたけど結局は夢に違いねぇ。
明日も撮影だから早く寝ないと。俺は布団に入って瞳を閉じた。

……にしても、あの部屋すげぇ俺のグッズ置いてあったな。
サインくらい書いてやればよかったな。

Aside

「──い！おい！」

誰かが呼んでいる。でもこの部屋にいるのは私だけ。
これもまた夢だな。それにまだ眠い……

『あと5分……』

「ちっ……起きろって言ってるだろ!!」

声と同時に剥がされた布団。
私は驚いて声がする方を向くと──

『……としくん!?何でいるの!?』

と「それはこっちのセリフだ！起きたらここにいた」

またも夢？いやでも外は明るいし、火傷して手当してくれた所も残ってる。

と「お前がぬいぐるみにキスした後、俺は岡崎に戻ってた」

『えっ？』

やっぱり昨日のことは夢じゃなかった。
でも何でまたとしくんがここにいるの？

と「昨日俺が居なくなってから何してた？」

『えーと……としくんが居なくなってから普通に寝たけど…』

と「ぬいぐるみにキスしてねぇんだよな？じゃあ……」

私ととしくんは、うーんと考えてると、私はとある事を思い出した。

『あっ!!私ぬいぐるみと一緒に寝た!!』

と「ぬいぐるみと……はっ!!まさか……!!もしかして枕の横に置いたか？」

『うん。そうだけど……はっ!!』

もしかして私寝相変えた時にぬいぐるみにキスしたって事!?

『ごめんなさい!!ごめんなさい!!今すぐお返ししますね!!』

私は急いでぬいぐるみにキスしようとすると──

と「待て。あのさ…夜でいいならまた呼んでくれるか？」

『えっ!?』