46 ページ46
.
としみつside
Aが飲み物買いに行ってる間、俺は旅行中に撮った2人の写真を眺めてた。
俺は地元を案内してるだけだけど、それを見て喜んでる彼女の笑ってる顔を見るだけで嬉しい。
また岡崎に来てくれたら……と思うもそう簡単にはいかない。
Aは元は北海道から来てる。さっき言ってたようにAも俺みたいにワープできたらな……
俺はAから預かったぬいぐるみを抱えながら呟く……
と「なぁ……俺、アイツに岡崎に来いって言っていいのか?」
そう言ってもぬいぐるみだから返事は来ない。
こうなったら俺が岡崎に来るように頼むしか……!!
コンコン……
扉の方からノックの音がした。Aのやつルームキー忘れたのか?
と「A戻ったのか……?」
扉を開くとそこには誰も居なく、足元に箱が置かれていた。
なんだ?Aが置いたのか?何か怪しい感じがするがとりあえず部屋の中に入れた。
俺を驚かそうと置いたのか?でも部屋から出る時こんなの持ってなかったし……恐る恐る箱を開ける俺。そこに入ってたのは──
と「……ぬいぐるみ?」
そこには何も変哲もない女の人の形したぬいぐるみ。
大きさも俺のぬいぐるみと同じくらいのものだ。
と「なんだよ。驚かせんなよ」
緊張感が解け、ぬいぐるみを持ちながらベッドへダイブする俺。
可愛いけど何か何処かで見たことのあるような……
と「……!!もしかしてA……?」
そうだ。このぬいぐるみAにそつくりだ。
もしかしてコレにキスしたらAが目の前に現れるってことか?たしかアイツも俺と会った時にそんな事言ってたよな。
物は試しだ。Aが戻ってきたら試して……
『としくん……』
飲み物買いに行ったAが戻ってきた。
俺はつい咄嗟でぬいぐるみを隠したが、何故かAの様子がおかしい。
と「A……?どうしたんだ?」
『としくん………』
『私達別れよ……』
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時