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岡崎旅行当日
いよいよやって来た岡崎旅行!
凄く楽しみであんまり寝れなかったなぁ……
昨日としくんと観光雑誌読んだり動画見たりして、『ここ行きたい!』『これ食べたい!』って言ってたら気がつけば本には付箋だらけ、スマホのフォルダは動画のスクショだらけになっていた。
飛行機に乗ったり電車に乗ったりと長時間の移動……
やっぱり北海道からは遠いなぁ。私もとしくんみたいに岡崎にワープできたらなぁ……と思いながら鞄の中に入ってるぬいぐるみを見つめた。
そうそう。この前の騒動が起こらないように、としくんに相談したら猫のピンバッジをくれたの。そのピンバッジをぬいぐるみのタグに付けて少し安心した。にしても猫のピンバッジを渡すとしくんも可愛かったなぁ笑
“次は岡崎〜──”
やっと着いた岡崎。
たしか駅前にとしくんが待ってるって言ってたけどどこにいるんだろ。
トントン……
『……!!としく──ッ!!』
肩を叩かれ、としくんだと思い振り向くと私の頬がムニっと指で突かれた。
『……もう!!としくん!!』
と「わりぃわりぃ。よく来たな」
無事にとしくんと合流した私。
昨日計画立てる時に会ってるのに何故か新鮮に感じる。
と「こっちに車停めてるから行くか」
としくんは私のキャリーケースを持って駐車場へと向かう。
駐車場に着くと見た事のある赤い車……としくんのアメ車だ!!
と「どうした?乗らねぇのか?」
『ううん。生でとしくんのアメ車が乗れるんだなぁって』
と「そういうのは乗ってから言えって。ほら」
としくんは助手席の扉を開け、招かれる様に座った。
と「狭くねぇか?」
『うん。大丈夫だよ』
と「んで最初はどこ行くんだ?」
『うーん……マンホール見たいし、あの動画のロケ地も見たいけど、お腹すいたなぁ』
長時間の移動のせいでお腹が空いちゃった。
……あっ!!そうだ!!
『岡崎公園に行こ!!そしてそこで──』
と「五平餅だな」
『流石としくん。勘が鋭いね』
と「何年ここに住んでると思ってんだ?それに昨日もずっと食べたいって言ってたしな」
『えへへ。それじゃあ五平餅食べにGOー!!』
こうして私ととしくんの岡崎旅行の幕が上がった。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時