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としくんがいる𓏸𓏸市に来た。
としくん今どの辺にいるんだろう……
近くのコンビニに車を停めて電話をかけようとすると、としくんから電話が来た。
『としくん!!大丈夫!?今どこにいるの!?』
と“あぁ。ぬいぐるみは取り返した。場所は今送る”
電話中に送られてきたとしくんの居場所。
ちょうど徒歩圏内だ。私はもう1つのぬいぐるみを持ってとしくんがいる所へ走った。
『としくん……としくん!!』
と「……!!A!!」
私はとしくんを見つけ、ギュッと抱きしめ涙を零した。
『ごめんなさい……私のせいで……』
と「Aは悪くねぇよ。こうやってAが助けに来てくれて嬉しい」
としくんは私の頭を撫でながら涙を拭ってくれた。
と「ほらよ。これがホンモンのぬいぐるみだ」
『ありがとう……』
と「これはさっきの家の前に置いとくか。にしても昨日今日ですげぇ出来事だったな」
『うん。色々ありすぎて夢の中にいるみたい』
と「A疲れただろ?家まで俺が運転するぞ」
『大丈夫だよ。としくんだって本当は帰ってる途中だったでしょ?』
と「こんな真っ暗な中運転できねぇだら。鹿とか熊が出たらどうするんだ?」
『ふふっ……じゃあお願いします』
私達は停めていたコンビニに向かい車に乗って家へ向かった。
走行中にまた流れる“Revolver”
あの時は気まずかったけど今は全然そんなのはない。
だって……
と「つまりお前を愛してる!」
『愛してる!』
私達お互い愛してるから。
運転してても熱唱するとしくんに対して合いの手をとる私。
曲の歌詞だろうが今はお互い愛をぶつけたい。
と「だってお前を愛してる!」
『愛してる!』
と「やっぱお前を愛してる!」
『愛してる!』
と「俺はAを愛してる!」
『あい……ッ!!』
まさかの不意打ちでとしくんが発した言葉。
本当としくんはズルい……好き。
と「……よし着いたぞ」
『ありがとう。としくんも疲れたでしょ?』
と「まぁちょっとな……」
『すぐに岡崎に戻してあげるね』
と「A……」
『なに?』
と「……愛してるぞ」
『……ッ!!私もだよ。またね』
と「あぁ」
私はぬいぐるみにキスすると、としくんは目の前から消えた。消えてすぐにとしくんから連絡きて“岡崎に戻れたぞ!”と来た。
無事に戻れてホッとした私。
本当に色々ありすぎて疲れちゃった。
私は部屋に入り、ぬいぐるみを抱きしめながら眠りについた。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時