Kiss the doll

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としみつside


知らない女の家にやって来た俺。
どうやらAがぬいぐるみを取り違ったらしい。
だがいつものぬいぐるみを持ってる俺の目の前にいる女は今布団で寝ている……もしかして寝相で誤ってぬいぐるみにキスしたってことか？


ってことは、あれは他の人がキスしても俺がワープするって事か!?これは早くぬいぐるみを取り戻さねぇと!!


と言ってもぬいぐるみは今寝ている女が抱きしめていて、簡単に奪うこともできねぇ……でも早く取り返さねぇとAが来てしまう。


俺は一か八かで抱えてるぬいぐるみをゆっくり引っ張った。
よし……もう少しでぬいぐるみが取れる……!!


「んん……」


ヤバい!!あと一歩のところで女の腕が力んでぬいぐるみが動かなくなった。それにモゾモゾ動いてるし…これってもしや……


「いつの間にか寝てた……今何時？……えっ!?としみつ!?」


しまった!!俺がいることに気づいてしまった!!
ここはどうにか誤魔化さねぇと


と「ここはお前の夢の中だぞ」


「夢の中……？」


と「あぁ。今日は疲れただろ？ゆっくり休んだ方がいいぞ」


「そうだね……岡崎で色々廻ったからクタクタ……岡崎でとしみつに会いたかったなぁ」


と「でも夢でこうやって来ただろ？」


「うん。夢でも会えて嬉しい……ねぇ私が寝るまでそばにいてくれる？」


と「あ、あぁ。その代わりにそのぬいぐるみ貸してくれねぇか？」


「え？ぬいぐるみ？うん。いいよ」


俺は彼女からぬいぐるみを受け取った。
あとはAの合流するだけ……!!


と「あんがとな。ほら寒みぃから早く寝りん？」


「うん。おやすみ…」


しばらくしたら彼女は寝息を立ててた。
よし今のうちだ……!!俺はぬいぐるみを持って静かにこの家を出てAを探した。

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