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と「あっ!!そうだ!!」
としくんは何かを思い出したのか鞄から何やら探していた。
と「……あったあった。これお土産」
としくんから渡されたのは白い箱。
と「開けてみ?」
私はゆっくり箱を開けると、そこには可愛い髪留めと指輪が入ってた。
『可愛い!!ありがとう!!』
と「喜んで貰えて良かった」
『これ明日付けてもいい?』
と「あぁ。楽しみにしてるな」
髪留めも可愛いけど指輪も素敵だなぁ…
どの指に付けよう……ん?待てよ?
この指輪、左手薬指に付けたらヤバいよね!?
いやいや!!別にとしくんと結婚したわけでもないし、これも結婚指輪っていうわけでもないし!!
と「Aどうした?」
『……えっ!?何でもないよ!!それよりそろそろ寝よ?』
と「そうだな」
深く変に考えすぎだよね。
明日はお出かけだしそろそろ休もう。
『としくんベッドで寝ていいよ。今自分の布団取ってくるね』
と「いや俺が下で寝る」
またもや始まった譲り合い。
そんな時私は思いもしないことを口にした。
『……じゃあ一緒に寝る?』
と「えっ……?」
『……ッ!!ご、ごめん!!なんでもない!!』
何を言ってるんだ私は!!早く布団敷いて潜りたい……!!
私は布団を取りに戻ってくるとベッドの布団が床に敷いてあった。
と「俺も一緒に寝たい……ダメか?」
『……ッ!!』
思いもしない言葉から奇跡が起こった……!!
私はもう夢の中にいるのかな?
私は『いいよ』と返し、結局私ととしくんの布団をくっつけて一緒に寝ることにした。
寝るだけなのにとしくんとの距離が近くて緊張しちゃう……
と「A寒くないか?」
『大丈夫だよ。としくんこそ大丈夫?』
と「大丈夫。ありがとな」
『じゃあまた明日。おやすみ』
と「おやすみ」
私は瞳を閉じて眠ることにしたが、やっぱり眠りにつけない。
としくん寝ちゃったかな?今ここで声かけたら迷惑だよね…
『と──』
と「なぁA……」
としくん起きてたんだ。私は「なに?」と返すと──
と「Aって他にも推しっているのか?」
『推し……?昔はアイドルとか2次元とかいたけど今はとしくんだけだよ?』
と「そうなのか?じゃあ推しと付き合いたいって思ったことあるか?」
『えっ?推しと……?』
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時