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『としくん何してるの?』
と「ここに泊まるお礼にAの髪乾かしてあげる」
そう言いながら右手にはドライヤー、左手にはブラシを持たせたとしくんのぬいぐるみを持っていた。
『えっ!?いいよ!?自分でやるから!!』
と「いいのか?俺Aの髪乾かしたいなぁ〜」
としくんは裏声で言いながらぬいぐるみを私の近くに追い求めてきた。
『〜ッ!!わかったよ!!じゃあお願いします!!』
と「よっしゃ!!んじゃ乾かすな!!」
としくんはベッドの上に座り、私はその下に座りドライヤーで髪を乾かし始めた。
としくんのドライヤーは熱すぎずとても気持ちがいい。気づいたら寝ちゃいそう……
と「Aの髪はサラサラしてて気持ちいいな」
『そ、そうかな?』
と「それにシャンプーのいい匂いする」
『もう嗅がないでよ〜』
髪を乾かしながらパリの旅行の話や他愛のない話をする2人。
ただただ2人で楽しく会話するだけで私は嬉しい。
と「……よしできたぞ!」
『ありがとう!!』
と「わりぃな。こんな事しかできなくて」
『ううん。凄い嬉しい!!そういえば明日行ってみたいところ決まった?』
と「それが色々行ってみたいけど結構遠いんだよな…」
『そうだよね。移動時間のことを考えるとそんなに行けないかも…』
ここは北海道。移動距離と時間を考えるとたくさん巡るのは難しい。
と「……あ!ここはどうだ?」
としくんは私にスマホを見せてきた。そこには私も行ったことのない岬の画像が載っていた。
『綺麗……!!』
と「だら?場所的にも遠くないからどうだ?」
としくんが言った通り、ここからそんなに遠くない場所。これなら安心して行けるかも!!
『うん!!行こう!!』
と「んじゃ決まりだな!」
『あ、お昼お寿司食べない?としくんこの前食べてないでしょ?』
と「寿司!!食べる!!」
『じゃあお昼はお寿司で決まりだね!!』
と「よっしゃ!!」
まるで子供のように目を輝かすとしくん。
よっぽどお寿司が食べたかったのかな?笑
と「A」
『なに?』
と「明日いっぱい楽しもうな!!」
『……ッ!!うん!!』
としくんとのお泊まり&ドライブデート
緊張の方が勝っちゃうけど存分に楽しむぞ!!
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時