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あの暴投があってから一夜が過ぎた。
夢ではないかとSNSを確認するもやっぱり夢ではなかった。
今頃としくんどうしてるんだろ……
この事件があってから中々仕事に手につくことができなかった。
21時……いつもなら動画が投稿される時間だが何も無かった。それどころかまだ事件が悪化してる……
これがきっかけで東海オンエアが解散したら…
としくんのライブが中止になるのでないか……
もうこれ以上東海オンエアを滅茶苦茶にしないで……
『としくん……』
私はぬいぐるみを抱きしめ1人で涙を零した。
──気がつけばライブ2日前を迎えてた。
未だに音沙汰がないメンバー達のSNS。としくんも明後日にはライブがあるのに何も情報がない。
もういっその事ライブ行くの辞めようかな……そう思っていたら、私のスマホにSNSが更新した通知が入った。
『……としくん』
久々のとしくんの投稿。
そこには謝罪とライブ続行の報告だった。
としくんもどうしようか凄い迷ってたと思う。
でもファン達を勇気づける為に選んだ道かもしれない。
『としくん……ありがとう』
私もとしくんの気持ちを無駄にしないようにライブに向けて準備を始めた。
そしてライブ当日──
いよいよ待ちに待ってたライブだ。
私は余裕を持って1泊2日というプランで少し多めの荷物を持って札幌にやって来た。
私が参戦するのは夜の部。
午後からグッズ販売という事でホテルにチェックインする前にグッズ販売の列に並んだ。
今頃昼の部のライブがやってるのかな…
としくん来てくれたのかな……
頭の中では早くとしくんに会いたい気持ちと事件のモヤモヤ感が交互にやって来ておかしくなりそうだ。
いやいや!!今日は大事なライブ!!
としくんと楽しむって約束したんだ。
『……ッ!!よしっ!!』
私は切り替えようと自身の頬をバシンっと叩き、ライブの事だけに専念した。
あの後私はライブグッズは全種類購入し、ホテルにチェックインした。
数時間後にはとしくんのライブ……
全力で楽しむぞ!!
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2023年10月23日 1時