5話 トリップ ページ6
「ごめんね、Aちゃん。あの子達最近見てるアニメにすっかり影響されちゃったみたいで……。」
「いえ。にしても手裏剣を振り回すなんて……忍者のアニメですか?」
「ええ、確か……忍たま乱太郎……?そんな名前の」
「へぇ。」
「これがねぇ、思いの他イケメンなキャラばっかりなのよ!幼児向けアニメで期待してなかったけど」
「そ、そうなんですね……。あ、じゃあ私そろそろ寝たいので」
そういえば、あの人親戚の間では面食いで有名だったな。
長話される前にとっとと寝室に行って寝よう。
翌日
「行ってきまーす」
「あら、どこ行くの?」
「散歩。」
「日が暮れるまでには帰るんだぞ」
家を出て田んぼだらけの道を走っていく。
「(あ〜、ホント気持ちいい)」
田舎最高〜。今日は一日中暇だしたっぷり遊んじゃお〜!
そしてワクワクしながら走る速度を上げるとある場所が目に止まった。
森の入口だ。
「うーん、昆虫対策よし!時間的にも結構余裕ある!動きやすい服!よし!行くっきゃない!」
こういう森の中とかワクワクすんだよね〜子供の頃従兄弟とカブトムシ探しに行った時以来かも!
一歩踏み出し森の中へ入った。
森の中を進むとある異変に気付いた。
「あれ……なんか、暗くなってきた?」
雨かなんかだったらまずい、引き返そう。
そう思い真後ろを向くとさっきまであったはずの入り口が消えどこを見ても延々と続く森だらけだった。
「え、なんで?そう奥へは行ってない筈なのに……スマホも圏外になってる。」
日没までに帰らないと本気でまずい。今は薄暗い程度で済んでいるが夜になったら全く見えなくなる。
一か八かだ、入り口があったはずの道を進もう。
そうして少々焦りながらも森を進んで行ったが出口は見つからなかった。
「はぁ……はぁ……もうダメ。一旦休もう。」
そうして近くの木にもたれかかりそのまま瞳をとじてしまった。
しばらくすると眠りから覚め瞳を開けるとそこには見なれない天井が映った。
「え?」
混乱状態で起き上がるとその瞬間涙目の男性が私の瞳に映った。
「紫苑………紫苑!!」
「紫苑だ!」
「良かった!目が覚めて!」
「え?いや、ちょっ。」
「も〜!心配したんだから!」
え??待ってほんとに誰??ここ、どこ?
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あい(プロフ) - これ面白いです!! 夢主ちゃん可愛い♡ 続き待ってます (2022年4月12日 8時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴松 | 作成日時:2022年2月14日 0時