ヒロインの生まれ変わり【忍たま乱太郎】 (ページ20)

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19話後悔ページ20

「Aがこの前木下先生が自分を見て気まずそうな顔をされたって言ってただろ？」

(「はい……。」

「あの人は、紫苑が忍たま達と同じ授業を受けていた組の実技担当教師だったんだ。恐らくAを見ると紫苑を思い出して罪悪感で押し潰されそうになってたんだと思う。」

「そんな…。」

「そして、それは私も同じだ。」

「え…。」

「後悔してもしきれない。私は、私達は教師だった。子供達を導く立場にあったのにいざと言う時は結局何も出来なかったんだ。……これは、大人の責任なんだ。」

「そ……！……。」

"そんなことないです"なんて言えなかった。
言えるわけない私は少なくともその現場を見てなかった人間なんだ人がﾀﾋんでいるのにあーだこーだ言えるわけが無い。

「それに私達は金盞さんにもこの事を話してないんだ。」

「え、そ、それはまずくないですか……？」

「あぁ、だがあの人は忍びの世界ではかなり有名な実力者なんだ。表向きの立場もかなり高いからな。学園長先生に金盞さんに言うのは止められてるんだ。」

「大人の事情……ってやつですか。」

「そんなところだ。結局私は仕事や自分のことばかりで紫苑に対して何度も失礼なことをしてしまっている……。」

「…………。」

とても難しい話に感じた。私はまだ中学生で責任の重い立場についたことがない。常に金や立場や権力の絡んだ大人の世界に足を踏み入れたことがない。分からない。何も。

「そして、A。」

「？、はい。」

「恐らく、お前は紫苑の生まれ変わりだ。」

「………は？」