2話 ページ10
私も笑顔で返した。
少し間があってから、
クマ子「...Aちゃんは、ラント君と仲いいの？」
A「えっ？！」
急な質問をされた。
A「うーん…そんな…仲良いとかじゃないと思うけど…。」
クマ子「でも、前に楽しそうに話してなかった…？」
クマ子ちゃんは少し寂しそうに言った。
前…？いつのことだろう…。
私は考える。そして、一つの答えにたどり着く。
A「あっ！シャーペンの時の事？」
クマ子ちゃんに答える。
クマ子「シャーペン…？あの…一年生の時に…」
A「あっ、多分そうだね！逆にそれ以外でラント君とほとんど接してなかったし…。」
そこまで言うと、クマ子ちゃんの顔が多少明るくなった気がした。
あれ、見られてたんだ...
ふと顔を上げると、廊下の向こうからラント君が歩いて来ていたのが見えた。
A「わぉ…。噂をすれば…だね。」
クマ子「ラント君だ…。」
私は話題だった人物が居る事に驚きつつ、しかしどこかで喜んでるような気分だった。
あの件以来、話していないラント君。
やっぱり顔整っててかっこいいなぁ…
ラント「A。クマ子。何を運んでいるんだ？」
ラント君に見惚れてたら声をかけられてしまった。
クマ子「…！ラント君！うち、Aウォッチの強化について調べてて、その書類を運んで…」
クマ子ちゃんの顔が、とてもキラキラしていた。
ウォッチ…？強化...？
知らなすぎる単語について行けなくなる。
ラント「…Aも一緒に、か？」
ラント君の顔がこちらに向く。
A「あ、いえ…、私は途中から手伝わさせていただいてます！」
意味もなく謙譲語になってしまう。
これ、やっぱり重要書類だった？私はさっきよりも丁寧な持ち方に直す。
ラント「…Aまで宇宙人に目をつけられてしまう可能性がある。それは私が運ぶ。」
そう言ってラント君は私が持っていた書類をひょい、と持ち上げる。
宇宙人…？いまラント君、宇宙人って言った？
ラント「クマ子、お前を危険に晒しているだけで心苦しいんだ。他の人まで巻き込むな。」
クマ子「ラント君…。」
クマ子ちゃんがしゅん、となってしまう。
今は「宇宙人」に気をとられている場合じゃない…、会話が進んでいく…！
A「待ってくださいラント君。それは私から運ぶのを手伝わせてもらってるんです。クマ子ちゃんを責めないであげて下さい！」
「宇宙人」のインパクトに混乱しながらクマ子ちゃんをかばう。
ラント「しかし…」
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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