5話 ページ6
ラント「…」
彼女が去ったあと、私は廊下の見回りをしながらシャーペンを探していた。
ラント「...ダメだ。見つからない...。」
一体どこに落としたんだ。
さすがにもう時間が遅い。帰るしかない...と思った瞬間。
カラッ...
何かが落ちた音がした。
音が出た方向を見ると、そこには青の少し高そうなシャーペンが落ちていた。
ラント「！！」
彼女のものだろう。自分のものでもないのに、見つけた事が嬉しかった。
自分のものではない故、生徒会室に置いて行こう。
私はそのシャーペンを拾い、生徒会室に向かった。
(作者:あれは生徒会「室」なのか...?)
翌日。
彼女はC組だと言うことを調べておいた。
C組の戸は開いていたが、一応ノックしておこう、と思い、戸を叩こうとした瞬間。
どんっ。
誰か...いや、私が目的としていた彼女にぶつかってしまった。
大丈夫か、と声を掛けようとしたら
A「あっ、すみません...！」
先に謝られてしまった。
ラント「よくぶつかるな。」
そう言って私は微笑んだ。
...いや、微笑んだつもりであるだけで微笑んでいる事が伝わっていないかもしれない。
A「ふぇぇっ！すみません！」
...伝わってないな。こればかりはしょうがない。
彼女の様に表情を巧みに操ることは出来ないからな。
うん、しょうがない。
ラント「まぁ、ちょうど良かったと言ったところか。」
A「ふぇ？」
一瞬で明るい顔に変わる。
ラント「昨日、シャーペンを探していたと言っていただろう。これは君のではないか？」
緊張したのか、一息で一気に言ってしまった。
...バレていないか？
昨日拾ったシャーペンを差し出すと、
A「あっ、私のです！！ありがとうございます！！」
と言い、めちゃくちゃ明るく、可愛い顔になった。
...衝動的に可愛いと思ってしまうほどに可愛い。
ついでに周りに光が舞っている。
比喩じゃない。ガチで舞ってる。すご。
A「それにしても、なんで...」
...そりゃ、そう思うよな。
ラント「昨日君と別れたあと、生徒会室に戻ろうとしてたらそれが落ちていた。君のではないかと思っただけだ。」
また一息で話してしまった。
彼女のために探していた、なんて言いたくない。
...恥ずかしい。
A「ありがとうございます！霧隠君って、優しいんですね！」
笑顔で言われた。
ラント「...そうか。」
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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