お邪魔します ページ37
水野side
「まっっじで最悪、、、」
今日はマネージャーが会議があるから、帰りが遅くなるって言われて、でも早く帰りたかったうちは
「歩いて帰るか〜」
なんて呑気に駅まで歩いていたらいきなり大雨降ってきた。
服もバックもびしょびしょで、とりあえず屋根のあるところに避難してんねん。
「やまへんのかな、、、、てか雨なんて聞いてないし!!」
重「なーに怒ってんねん、笑
天気予報はちゃんと夕方から雨になってたで〜」
「しげ!?なんで!!」
涼しい顔したしげがビニール傘をさしてうちの前にやってきた。マネージャーに聞いたんかな、、
重「ほら、傘入れてやるから行くで?風邪ひく。」
「迎えに来てくれんのやったら傘もう一本持ってきてや、笑」
重「文句言ったら入れへんで〜笑」
なんてぶつぶつ言い合いながらしげの傘に入り込んで、駅の方向をむくと
重「え、どこいくん?」
「え?いやどこって、帰るんやけど?」
重「帰るんならこっちやろ」
ん?なにを言っているんだ??
そっちには駅はない。バスで帰ろうとしてる??
それともマネージャーが待ってるとか??
「いや、、うち電車で帰ろう思てたんやけど、、」
重「お前、その格好で電車乗れへんやろ!
透けてんで、笑 俺んちの風呂貸すから。帰ろ」
、、、、、え。
あのしげやで?メンバーですらしげの家を知らん。
入ったことやってない。本人やってあんまり探って欲しくないオーラ出しとるのに。
「え、。あの、ホンマに?これドッキリかなんか?」
重「あほ。こんなドッキリで視聴率取れんわ、笑
はよ行くで?ホンマ風邪ひくて!」
場所をもちろん知らないうちはしげの言う通りについて行くしかなくて、いつも通り明るく話しかけてくるしげとは対照的になぜかうちの心臓の音は早くなっていた。
重「あ、ついたでー。」
見た目は新しめのマンションで、セキュリティもちゃんとしてあるみたい。
ガチャ。
「お、お邪魔します、、。」
重「なんでそない緊張してんの。笑
タオル持ってくるな!ちょっと待ってて。」
、、落ち着け私。
考えろ、そもそもなぜしげはうちを追いかけてきた?
なぜうちを家に!?あのクレイジーボーイやで!?
重「ほーいタオルーって何考えてんの、笑」
戻ってきたしげは濡れている髪をタオルでガシガシと拭いてくれる。
タオルからはずっと前から安心されてきた
しげの匂いでいっぱいやった。
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作者名:らら | 作成日時:2019年8月26日 21時