5(宮田くん) ページ5
「じゃあ、就職活動頑張ってね」
「うん!みあたも、お仕事頑張ってね」
「うん」
「何か新婚さんみたいじゃない?」
「じゃないね」
「ご飯つくって待ってようか?」
「いい。多分遅くなるから先に食べてて?」
「遅いの?」
「うん」
「・・そっか」
「ん?どうかした?」
「ううん。寂しいなって思っただけ」
思ったことを、すぐ口にする紺野さん。
俺は慣れてるから勘違いしたりしないけど、紺野さんのそういうところは、すごく危なっかしいと思う。
「紺野さん」
「何?」
「これからずっと東京に住むの?」
「うん」
「少し、気を付けなきゃね」
「え?」
「地元とは比べものにならないくらい人がいるから。たくさんの人がいるってことは、悪い人だって紛れてる可能性あるからさ」
「・・・うん」
キョトンとした顔をして、俺を見上げる紺野さん。
何で俺がこんなこと心配しなくちゃいけない
んだ。
”昔の恋人”という存在は厄介だ。
心配なんてしたくないのに、勝手に心配してしまう。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←4(宮田くん)
375人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ