第四幕 兄2名、子供っぽくない ページ5
入室してきた少年は私の兄で、練紅明と言うそうだ。学者気質であろう彼とならまだ話せそうな気はする。
「……私は忙しい身ですので、これにて」
「お前の従者にはもう伝えてある。お前が副官と呼び、信頼を寄せるくらいは優秀なのだな、あの男は」
「ええ、アレは優秀です。新しいモノを用意するのはちと面倒だと思うくらいには」
「それはいいんですが、なぜA殿がここに?」
空気紅明、コレは喋らないと居るかわからないシステムだよ。(メタ)
「あ、私は一応兄様の妹らしいので敬称は多分不要ですよ」
「物凄く確率が低くなってるのは気のせいですか?」
妹らしいので敬称は多分不要だとは思うが、私は一応将軍に任命されたから身分的には私の方が上に位置するはずである。
「あ、あとですねえ、全く別の事になりますが、紅明兄様は魔法学に精通して居るとか」
「……まぁ、それなりには。あれほどの功績を出したAほどではないでしょうが」
どうやら魔法学に精通しているのは噂だけでは無いようだ。12の少年だとは思えない。
「12の童子が魔法学に長けている時点ですごいです」
それより若くして航空魔道の理にたどり着いた私に言われても、嫌味としか感じられないだろうが、私は前世の記憶があったからであって、ただの幼児が魔法に精通しているとは、まるで当時の試験員デグレチャフ少佐のようだ。
まあ、そんなことよりと戦闘機に使用した魔法道具の技術資料を差し出した。
「機密保持のために、一番低い技術のものしか渡せませんが、どうぞ。いくら兄様といえど、もしもということがあふので、航空魔導技術は差し出せませんが」
渡した資料をパラパラとめくって、兄様両名が目を見張った。
「これは……誰が?」
戦闘機の作成の副産物の魔法道具の技術資料だ。そこまで凄いことは書いていないようなものだ、航空魔道技術のまえにはな。
「私が」
兄様達には申し訳ないが、新兵の育成のためにそろそろ抜けねばならない。
「申し訳ないですが時間が押しているので、これにて」
「ええ、資料助かりました。Aも困った事があれば微力ながら力添えしますので、頼りにしてくださいね」
返答せず、礼儀は守り退出した。
【↓作者から】
原作の子達にはまたフェードアウトしてもらうと、もうこれ2次創作じゃなくなっちゃうから、次でオリジナルパートはやめます。
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かしわてぃ。(プロフ) - あっそうですか。では読みませんしお気に入り登録もしません。あと、このコメントには返事は結構です。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» アドバイスなら申し訳ありませんが今回は見送らせて下さい。変な所で切るのは私が気にくわないので。読みにくいなら読まなくて結構ですから、それは譲れません。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - 次のページに書けばいいと思います。その時に文字数の関係上変な所で切って申し訳ありませんと書いたらどうでしょうか?悪魔でもこれはアドバイスです。 (2017年4月9日 15時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» 文字数の関係上難しいです。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - もうちょっと隙間開けて打ち込んでください。何か見づらいので…終わった後にすいません。 (2017年4月9日 9時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽白 | 作成日時:2016年12月27日 22時