第十七幕 全力で極めて紳士的に嫌がらせ ページ18
「「我が身に宿れ! 我が身を大いなる魔神と化せ!」」
「グシオン!」
「フォカロル!」
互いに全身魔装してシンドリア上空へ飛び上がった。
「貴女のその衣装、魔装だったのか!」
「ええ、初めて御覧になられたのはバルバットですね」
攻撃の手は緩めずに和やかに話し合う。錫杖による物理で殴る攻撃を片手で、もう片手に九八式を握り光学式術式を展開。錫杖では脳に縛りを加える音波を垂れ流しにしている。
縛りは、警戒心にかけられる。簡単に言うと、私に対してのみ普通敵国には言わないことも平然と言っちゃうようになる音波だ。警戒心を緩ませるといったところか。
「あーっはっはっはっは! 撲殺じゃ! ぐちゃぐちゃの肉塊になれー!」
内心はものすごく平静だがあたかも戦い酔いしてるかの様に振舞うことで、音波に気づかないように嫌がらせしているのだが、嘘みたいに引っかかってくれる。
「たーのしーいなー。こんなに楽しいのは久しぶりだ!」
まあ、こんなこと言っている奴が頭脳戦仕掛けているなど梅雨にもしれず、だな。
さあて、飽きてきたなと思ったので、顔面中心を全力で殴打しようとする。錫杖の飾りで思いっきり叩いたら顔面整形くらいできるだろ。
「紅玉をたらしこみやがって! 私の大事な妹を誑かしたのはこの顔か!」
当然の様にガードされていたから、極大魔法の詠唱をする。
これは、九八式の光学迷彩式術式と、グシオンの通常能力の辺りの音を遮るサイレントと詠唱を同時にすることで、発動する寸前まで、極大魔法魔法が展開されていることに気づきもさせない。
「そろそろ終わりましょうか、極大魔法をお見せください!」
私は詠唱中で話せないので、さっきの言葉を発したのはシンドバッドに限られる。
詠唱をやめるわけもなく、サイレントのまま極大魔法魔法を撃った。
私の半径一キロの平行線状の相手の、鼓膜を破り、続け様に三半規管に膨大な空気を強烈な勢いで叩きつける。三半規管が破裂した。
「どうですか! 私の極大魔法、自分がどこにいるのか、上を向いてるか、下を向いてるかすらわからない。飛んでるのも辛いでしょう。って聞こえてないか、鼓膜破っちゃったもんね」
さしたる足掻きもできずシンドバッドが落下して言ったので、仕方なく仕方なくね途中で腕を掴んで空中に引きとどめてやった。
「頭から落ちたら頭蓋骨陥没しちゃいますよ。大丈夫ですか」
意識すら怪しいシンドバッドをシンドリアの医者に預けて一息ついた。
幕外 優雅のとある惨劇→←第十六幕 シンドバッドとの手合わせ
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かしわてぃ。(プロフ) - あっそうですか。では読みませんしお気に入り登録もしません。あと、このコメントには返事は結構です。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» アドバイスなら申し訳ありませんが今回は見送らせて下さい。変な所で切るのは私が気にくわないので。読みにくいなら読まなくて結構ですから、それは譲れません。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - 次のページに書けばいいと思います。その時に文字数の関係上変な所で切って申し訳ありませんと書いたらどうでしょうか?悪魔でもこれはアドバイスです。 (2017年4月9日 15時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» 文字数の関係上難しいです。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - もうちょっと隙間開けて打ち込んでください。何か見づらいので…終わった後にすいません。 (2017年4月9日 9時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽白 | 作成日時:2016年12月27日 22時