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ついにやってきた卒業式。
まあ、知ってる人誰も卒業しないからいいでしょ。
奏 「僕は？僕小六だよ？卒業生ですよ！」
え、だれ。
奏 「うそ〜。Aちゃん〜！」
うるさい奏は放っておいて。
『葵。いよいよ今日だね。』
そう言うとすっと緊張した顔つきになる葵。
そう。
告白しようと計画したのは、今日、卒業式。
今日のために、葵はたくさん色々考えてた。
それを邪魔はしたくないけど、なんか心がチクチクするっていうか.....
葵 「大丈夫かなあ。椎名先輩、迷惑じゃないかなあ。」
『大丈夫だよ。人の気持ちに迷惑もなにもあるか。』
葵 「ｸｽｯそう言ってくれてありがとう。あたし、Aが友達でいてくれてよかった。」
私もこういう葵が好き。
そして終わった卒業式。
全校生徒は、卒業生を見送る。
それで校門の前にずらーっと並んでるんだけど。もちろん、隣は葵ですよ。
お、やっと奏が見えてきた。
奏は私を見つけると、駆け寄ってきた。いつもの笑顔で。
奏 「あ、Aちゃん！」
葵 「椎名先輩！」
チラッと葵をみると、葵は微笑み返してくる。それからちゃんと向き合って。
葵 「好きです！付き合ってください！」
奏は困ったような、そんな顔をする。
奏 「ごめんなさい。雪下葵さん。僕は、君と付き合うことはできない。好きな人がいるから。
でも、気持ちは嬉しいよ。それに、君には僕なんかよりもっといい人がいる。その人を大事にしてほしいんだ。」
そう言って爽やかに去っていく。
このときばかりは、少しだけ、奏がカッコよく見えた。
ふと、隣を見たとき葵は泣いていた。
葵 「椎名..先...輩.....」
『葵…』
葵 「大、、丈、夫じゃ、、、ない.....」
まあね。この前の話だと初恋だったらしいし。
それにしても、奏って好きな人いたんだね。
知らなかった。
10年も一緒にいるんだから教えてくれたっていいのに。
葵 「A！」
『なに？』
いやー、突然名前呼ばれたからビックリしたよ。
葵 「Aは、ずっと、友達で、いて、くれるよね？、裏切らないで、くれる、よね？」
当たり前じゃん。
『もちろん。葵は私にとって唯一無二の存在だもの。』
そう言うと葵は弾けるような笑顔で笑った。
葵 「ありがとう！」
私は知る由もなかった。この時、葵がほくそえんでいたことなんて。
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm！？私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (
レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです！訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます！ (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(ﾟДﾟ)ｽｹﾞｪ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぴらず | 作成日時：2018年5月13日 20時
