職権乱用。 ページ32
gameknackチャンネルで撮るゲームの予行練習に付き合ってほしいと乾くんに誘われ、コントローラーを握る私。
ini「元々のルールに加えて、いくつかオリジナルでルールを追加する予定で、」
私の横に座る彼の声を必死に追うけれど…。
ini「Aさん、頭パンクしてる？笑」
『ごめん、途中からついていけてない』
ini「ですよね、横見たら眉間にめっちゃ皺つくってるもん」
ケラケラ笑って、まずは基本ルールからですね、とやっと私に分かるように説明してくれた。
ini「いけそうです？」
『たぶん』
画面に映し出された“START”の文字を見送り、必死に手を動かす。
『ああっ！』 『うわ！！』 『ねええーー』
ini「っ(笑)」
撃沈する私を見て、爆笑する乾くん。
ini「想像した以上ですね」
『参考にならなくてごめん』
苦手なのだからしょうがないが、これも仕事なので上手く行かなかったことには申し訳なくなる。
ini「もう一回やりましょ」
再チャレンジは乾くんの的確なアドバイスもあり、最初と打って変わって順調に進んでいく。
『んん、何回してもできない、』
ini「ここは、」
コントローラーを持つ私の手の上から、手を重ねてボタン操作をする。
ini「長押ししながらーこう、分かりました？」
『いや、えっと、』
ini「ちゃんと見てて下さいよー」
『ちょっと近いかな、』
ini「離れちゃだめですよ、俺が手取り足取り教えるから」
『っ、』
その言葉に顔を向ければすぐそばに乾くんの顔があって、ひゅっと息を飲む。
乾くんの手に力が入ったのを感じた時、部屋のドアを叩く音が空気を破った。手は離れ、無意識に入っていた肩の力が抜ける。
ini「どーぞー」
izw「ごめん、Aに電話来てんだけどいける？」
乾くんに目を向けると、片付け俺やるんでいいですよ、とコード類をまとめ始めていた。
『あ、行きます』
izw「おう、3番な」
バクバクする心臓を落ち着かせるために深呼吸をするけど、すぐには効果はなく、電話口での上擦った声に相手先から笑われてしまうのだった。
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izw「昨日のテストプレイに何かあった？」
ini「いえ、問題ないです」
izw「そう…Aをからかう口実にしては職権乱用だな」
ini「別にからかってないですよ、本気ですし」
izw「うっわ」
ini「さっきのAさん可愛かったわー」
izw「マウントとってくるなー」
秘書ちゃんの様子が明らか違くて乾くんに疑いをかけるCEOと、のらりくらりかわす乾くん。
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kono - 小ネタ超好きです！ (2023年1月7日 11時) (
レス) @page31 id: f637924c1f (このIDを非表示/違反報告)
ran(プロフ) - むめーです。さん» コメントありがとうございます！読んで頂けて嬉しいです！亀更新ですが、ぜひまた覗きに来てくださいね！ (2022年12月11日 22時) (レス) id: 833dd47682 (このIDを非表示/違反報告)
むめーです。 - 初コメ失礼します!ほのぼのしてて癒やしだぁ…ってなりました!ありがとうございますm(_ _)m (2022年12月11日 12時) (レス) @page30 id: b77e78df3f (このIDを非表示/違反報告)
ran(プロフ) - ぽんこつはるさん» コメントありがとうございます！かなり久々の更新となりすみません…！喜んで頂けて嬉しいです(^^) (2022年7月7日 20時) (レス) id: 833dd47682 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつはる(プロフ) - 更新嬉しいです…！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page30 id: d924facb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ran | 作成日時：2020年7月3日 12時
