紅一点、君は百点、僕らは満点 ３

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こいつ、なんて言葉を…大声で…

リーダー２人がお前の口から
そんな単語聞いたときには倒れるぞ…




「背中見てください！」

「は、はあ！？」

「いっぱい、ついてるんです！」


こいつはさっきから何言ってんや…


涙目で服をたくしあげるA。
こんなところ誰かに見られたら…




「やましょーさ、……は？」


「しょ、しょうへえええええ！！！」

いやいやいやいや！待て！
そこで翔平に抱きついたら俺がまるで…



「や、やましょーさんまさか…」

「ち、ちがう！それはない！」


「で、ですよね…」

現れた翔平に抱きついたままのA






「えっと、とりあえず何があったか聞いても大丈夫ですか？」



あ、こいつまだ俺のこと疑ってんな…


いやでもこればかりは言い逃れするには
苦しい状況にはなるか…はあぁ。





本当に、面倒で厄介な女。




「なんかキスマークがどうって言って
服脱ぎだしたところに翔平が来た」


「き、きすまーく！？
Aがそれ言ったんですか！？」


あー、こいつも倒れかねんやつか。





「A、話せる？大丈夫？」


翔平は扱いに慣れてるというのか
甘いというか躾がなってないというか…




「壱馬さんがいっぱいキスマークつけてて
陸さんが気づいて首にキスマークできて」


「・・・は？」


「うん、それで？」


俺の声を無視して厄介な女の言葉を必死に聞き出す翔平。

甘いやつ。




「撮影だから隠さなきゃいけなくて
みんなにも気づかれたくなくてイライラして」

「うん」



「壱馬さんと陸さんと話さないって言ってて
そしたらやましょうさんが怒って」


「怒ってないって。
そのくらいにしとけって忠告しただけ」




「それはAにとって怒ってるですよ」



翔平はケロッとした顔でそう言う。
いやいやいや、まじかよ…

甘やかし過ぎこいつ…




「Aはやましょーさんに味方してほしかったんだ？」

「うん」



「でも、先に話さなきゃ味方してくれないって」

「サイコパスだもんね」

「そうそう」



おい、こら。

翔平は俺の目線に気づいたのかAの髪を指ですくう。




「あ、これか」

白い首筋には色濃い鬱血痕。


翔平は器用に髪をすくってる方の手の親指でその痕を撫でる。





「私がコンシーラーで隠してあげましょう」


翔平はAや年下にしか見せない優しい顔つきで笑った。




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