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、
「うん、お城で主将がいるところのことかな」
「あ、やっぱりそれだわ」
「なにが？」
ここが俺のがじょう！うん！
「この部屋は俺のがじょうだなーってこと！」
「あぁー、そういうこと」
Aさんはクスクス笑う。
「ちゃんと意味もわかってて偉い偉い」
頭を撫でてくれるAさんは
バカな俺にいつも色んなことを教えてくれる。
絶対に陣さんより色んなことを知ってる。
陣さん以外とあれだからなー
ダンスだって出来ないところは
一緒に出来るまでやってくれるし
何度も何度も遅くまで残ってくれて
早朝から練習に付き合ってくれることもある。
優しいお姉さんでもあり、
本当の姉って感じでもあって、
よくわからないけど居心地がいい。
ここに２人でいたら
毎日起こる勝ち目のない戦いもせず
居心地の良さと過ごしやすさを確約されて
俺は結構嬉しいんだけど…。
「あ、そろそろジュースのおかわり持ってくるね」
「俺がいきま、あっ、ああっ！？」
「えぇっ！？」
お互いの間抜けな声が響くと、
すぐにドンッと大きな音が部屋中に
いや、この家中に響いた。
「…いってぇ……すいませんAさ、ん…？！」
Aさんは真っ赤な顔をして痛みと羞恥に堪えている。
や、やばい！
こんなところ誰かに見られたらっ
「なんの音や！」
「大丈夫！？昂秀！」
「あっ、」
ドアが勢いよく開いてぞろぞろと俺の牙城に入ってきてはいけない人たちが入ってきた。
「な、なにして…！？」
「あっ、えっ、違うんです！！」
押し倒す形でAさんの上に転び、
挙げ句にAさんの柔らかい胸を手が包んでしまっていた。
「た、昂秀くんとりあえず退いてもらえると…助かります…」
「あああああ！すいません！」
「…昂秀、お説教や」
「じゃあ、俺は力矢さん呼んできまーす」
さっき心のなかで陣さんのこと馬鹿にしたからバチが当たったんだー！
楽しそうに悪魔な笑顔を浮かべて去っていくイケメンを誰も止めやしない。
自らの手で牙城を崩すことになった俺は
今までで１番きついメニューを
リーダー２人に監視されながら休むことなく
こなしていくのだった。
まぁ、牙城はあっさり崩れたけど
今日手にしたものは大きかった気がする。
「昂秀、その手に残ってる感触なくなるまでやれ」
「いやそういう意味じゃ！」
陣さんまさか心のなか読めんの…？
「顔に全部書いてあんねんアホ！」
。
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梨味(プロフ) - ナイトさん» 感想をありがとうございます。続きも大好きと言っていただけるようのんびりではありますが頑張りますのでまたぜひ読んでみてください。感想ありがとうございました！ (2019年9月22日 18時) (
レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(プロフ) - お話大好きです！切ないけどそういう系が好きなので！続きも楽しみです！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: b4456d44f3 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - やなぎさん» 読んでいただけたことに大変嬉しく思います。そして最大級のお褒めをいただきありがとうございます！このお褒めの言葉を支えにのんびりではありますが更新を頑張りたいと思います、ありがとうございます。 (2019年9月22日 13時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ(プロフ) - ほのぼのしてると思いきや、切ない恋愛要素もギャグっぽい要素もあってスラスラ読めます…。梨味さんは天才ですか！？ (2019年9月22日 10時) (レス) id: 9fa79fa5ce (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - MoMoさん» コメントありがとうございます！返事がこれで出来ているのか不安なところがありますが、ご期待に応えられるよう努力させていだだきます。もう少しお時間頂くことにはなりますがお待ちいただけると幸いです。頑張ります！ (2019年9月22日 0時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨味 | 作成日時：2019年9月19日 12時
