紅一点、君は百点、僕らは満点

。。。 ページ29

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「昔言ってたよね？」

「ゲームしてても水泳のゲームになると溺れますよ」

昂秀と龍が笑いながらそう言うと、力矢と陣はまた笑う。



「言ったらあかんやん！めっちゃおもろかったのにー」

「え、は？陣さん知ってたの？」

「たぶんこっち全員は知ってるで」

傍観者サイドを見渡す陣。
そちらにいる全員は何度も頷く。



「Aはたぶん泳げんのからかわれたって思ったんちゃう？」

「まぁ、あのいじけ具合からしてそうですね」

翔平はうんうんと頷く。




すると、ガチャッとドアが開く



「A寝ましたよー」

海青の背中に乗ったA。
心なしかぐったりとしている海青を笑うのはやはり傍観者サイド。

力矢が海青からAを軽々と回収する。



「え、なにこの工具セット」

海青は足元に準備された工具セットに驚く。




「「「・・・・」」」


「Aが起きたらちゃんと謝るように」


「え、え？なに？」



部屋に連れていかれるA




とんでもない勘違いで盛大な空回りをし
騒いだ数名はとりあえず工具セットを片付けることにしたそうだ。




「え、ほんとそれで何しようとしてたの！？」



困惑する海青に誰も説明をしないままリビングには笑い声だけが響くのだった。







結局MVで誰が相手役をしたかはまた別の話。



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