Y.H ページ11
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大変困っています。
それはもう、すごく。
夜の１０時。
絶対にAはこの時間に帰ってくることがルール。
仕事以外、要するにオフの日はそれが決まり事で誰と一緒でもそうすることが決まっている。
心配っていうのもあるけど
女の子だし遅くまで出歩いちゃダメだし可愛いし…。
なのに、帰ってこない。
まこっちゃんと出掛けていてもう帰ると連絡があって30分が過ぎた。
「遅い！」
そう大きな声を出したのは陣さん。
でもその声を合図に玄関からやいやいと言い合う声がする。
「ほんっとに、ダメ！」
「ダメじゃなくて、ここ通らないと部屋行けないでしょAさん」
「みんないるもん！絶対無理！」
陣さんは声に気づいたのかドタドタと足音をたててドアを開けて
「慎！A！玄関で、さ、さわ…騒ぐ、な？」
陣さんの間抜けな声にリビングにいるメンバーがそちらを見る。
「A？」
「ああああああ！陣さん！後ろ向いて！！」
遠くからAの叫ぶ声がして、陣さんはこちらに向けていた背をあちらに見せてドアを閉めた。
「なにやってんすか陣さん」
樹が笑って陣さんに近寄る。
「来んな！！」
前に手を出して樹の動きに制止をかけるリーダーにリビングにいる全員が目を見合わす。
「どうしたんですか…？」
不安そうに聞く龍。
「いや、その、えっとこれは」
「てか、そこに陣さんいたら慎たち入れませんよ」
壱馬が呆れながら笑ってドアの向こうを見るように首をかしげる。
「そ、そうなんやけど…」
陣さんが眉をひそめている間にドアが開く。
「陣さん、もういいですよ」
ドアを開けたのはまこっちゃんで
その後ろにぴったりと隠れているのはA。
「おかえりー、買い物楽しかった？」
キッチンから飲み物を持ってやって来た翔平。
慎の手にはいつも行っているようなショップの袋ではないものがある。
パステルカラーの淡い水色のしっかりとした大きめの袋。
それはその後ろに隠れたAのものだろう。
Aが荷物持ちをさせていることに違和感を抱くと、
「慎、荷物くらい自分で持たせんと」
やっぱり壱馬も同じことを思ったようで。
「いや、これは持ちたくて持ってるんです」
誇らしげというか、なんかすごく意味がありそうに言うその姿にこの場にいる全員がキョトンとする。
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梨味(プロフ) - ナイトさん» 感想をありがとうございます。続きも大好きと言っていただけるようのんびりではありますが頑張りますのでまたぜひ読んでみてください。感想ありがとうございました！ (2019年9月22日 18時) (
レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(プロフ) - お話大好きです！切ないけどそういう系が好きなので！続きも楽しみです！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: b4456d44f3 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - やなぎさん» 読んでいただけたことに大変嬉しく思います。そして最大級のお褒めをいただきありがとうございます！このお褒めの言葉を支えにのんびりではありますが更新を頑張りたいと思います、ありがとうございます。 (2019年9月22日 13時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ(プロフ) - ほのぼのしてると思いきや、切ない恋愛要素もギャグっぽい要素もあってスラスラ読めます…。梨味さんは天才ですか！？ (2019年9月22日 10時) (レス) id: 9fa79fa5ce (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - MoMoさん» コメントありがとうございます！返事がこれで出来ているのか不安なところがありますが、ご期待に応えられるよう努力させていだだきます。もう少しお時間頂くことにはなりますがお待ちいただけると幸いです。頑張ります！ (2019年9月22日 0時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨味 | 作成日時：2019年9月19日 12時
