🌻E p i s o d e .46🌻 ページ4
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陸「A！！！」
駅は目の前横断歩道に並んでいると、呼ばれた。
陸先輩が追いかけてきたみたい。
ほんまこの人、何してるん？彼女さん置き去りかいな。
『何してるんですか』
陸「Aこそ、なんで帰っちゃうの？」
何で、先輩がそんな顔するん。
『先輩が何したいんか、分からん。』
陸「A？」
『彼女さん、放ったらかしやん。
先輩、ありがた迷惑って考えたことあります？』
ボロが出るのは嫌やのに、こんなこと言うたら遠回りに好きって言うてるようなもんで。
陸「彼女と仲良くして欲しいって言ったよね…？」
『無理です。私も、彼女さんも』
仲良くって何。
そんな無理やろ普通に考えて。
陸「何で？好きな人、出来たから？」
何処か、的外れな言葉。
この人には、何言うても無駄なんかな。
『はぁ、？』
陸「それ、前来た男にあげるやつでしょ？」
『そうですけど』
ブランド店の紙袋を指して言う。
陸「何で、言ってくれないの？」
『何をですか。』
話がズレてきた。
正直、めんどくさい。
陸「Aさ、最近俺の事避けてるよね？」
だから、何でそんな顔するんって。
その顔したいの私と彼女さんな？
『なんで先輩がその顔するん』
陸「何でって…」
『もういいです。』
陸「待って、」
『彼女さんのとこ戻ってください。じゃあ』
陸「A！！」
『仲良く出来ひんのやって！
ずっと、好きやった人に彼女できたのに、彼女と仲良くしてって自分で傷抉ってるようなもんやん…！！
お願いやから、何でもないただの後輩に優しくせんでよ！！！』
ついに溢れてしまう。
だから、話したくなかった。
陸「A、」
『もう、陸先輩の顔なんか見たくない』
それだけ言い残して、駅の方にスタスタ歩いてく。
もう、知らん。
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作者名：16葉 | 作成日時：2023年1月18日 22時
