🌻E p i s o d e .58🌻 ページ21
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翌朝、起きると川村さんから
"陣さんがご飯いこうやって"
とお達しがあった。
当たり前の事ながら、パイセンも川村さんの誕生日を祝いたかったんやろう。
ただ酒飲めるし、一緒に行こ。
『何ですか、』
壱「いや、お揃いのパジャマもありやなって」
『うっさい!』
川村さんからの視線を感じて、ジトッて睨みながら聞くと、朝からまたアピールをかまされた。
今日も今日とて川村さんのパーカーを借りているわけで、
【お揃いのパジャマ】
なんて気の早いことを言うてる男がここにおる。
まじでやめてって。
昨日の夜とことんゲームに付き合ったおかげで眠い。
今日は何食べようとか何飲もうとか、窓の外を眺めながら考える。
けど、意識を逸らしても恋愛って何?って考えてしまう。
周りの
"壱馬にしとけ圧"
が凄すぎて、めっちゃ意識はしてるけど向き合い方がわからんし、
ましてや最近まで別の人が好きやった訳で…そんなケツの軽い女なんかなって自分に幻滅する。
ほんま、難しい。
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陣「壱馬、誕生日おめでとう」
壱「ありがとうございます」
『ビール』
3人、いつもの居酒屋に集まって乾杯。
いやぁ、ビールっていつ飲んでも美味しい。
陣「壱馬のそのピアスええな」
壱「これですか、Aに貰ったやつですよ」
陣「マジで?ええもんやったな〜」
白々しいパイセン、全部知っとるくせに。
テキトーに色々注文して、飲んで食べてしながら世間話。
パイセンと川村さんが喋っるのをBGMにして韓国冷麺を食べる。
うん、美味しい。
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作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時