🌻E p i s o d e .51🌻 ページ12
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小一時間ほど話して、川村さんはご実家へ戻られた。
今日は私も川村さんも実家で過ごす。
母「あんた、好きな男でもおるん?」
そんなことを聞いてくる母。
んー、なんかもうどうでもいい。
あんなことが昨日あったみたいやから。
『いいえ』
母「相変わらず恋愛への興味がないねんな」
『うん』
母「壱馬くんでええんちゃうの」
川村さんママもうちの母も同じことを口にするけど、そんな簡単に片付けていい話じゃ無いと思うねんな。
だって、クリスマスに思い知らされたし。
川村さんは、本気やから。
『う"ーん"』
母「え、壱馬くんとなんかあったん?!」
祖母「え!なになに」
母の声におばあちゃんも参戦。
気づいてないと思ってるみたいやけど、じいちゃんも耳を傾けてんのよ。
母「何なん、はよ言い」
『めんどくせぇ』
祖母「なんなん!!」
『へーへー、クリスマスにデートしたんですぅ』
祖母「壱馬くんと?!」
『へー』
母「あんた、そのネックレス……まさか」
祖母「おじいさん、もうすぐひ孫の顔見れるで!」
ほんま気が早いねんて。
なんでデートしてネックレス貰ったら孫の顔見れるねん、世の中のカップルどーなってん笑
母「ええ加減向きおうたり」
祖母「ほんまや、後々、後悔すんねんで」
だから、分かっとるって。
私が1番、分かってる。
『向き合うって何なん、』
母「あんためんどくさいなぁ!付き合ったらええねんやんか」
『好きとちゃうのに?!』
祖母「そのうちなるって、絶対」
ドヤ顔で言う祖母と頷く母。
そうか、向き合わなあかんのか。
んー相手が変わろうがしんどいなぁ恋愛って。
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作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時