【男主】地に落ちた天使。Part2【wrwrd!】

Folge 95 ページ45

アラ『さぁ着いたよ！ここが僕達の家さ！』


車を降りて、まず目の前に飛び込んでくるのが大きな門。

そして、その門の奥には大きな城が建っている。



...我々国の基地よりは狭いな。


そう思いながら、大人しく着いていく。


さて、逃げられそうな道は...


あ、あそこにダクトがある。あっちには人が一人通れそうな窓...

上には天窓、飛べば出られる...


アラ『...何をそんなにジロジロ見ているんだい？』

『...別に。』

アラ『そんな素っ気ないところも可愛いねぇ！』


はいはいキモイキモイ。


というか、ここ逃げられそうなところばっかだな。警備も案外少ないし...ザルか。


アラ『さぁ、今日からここが君の部屋だよ。』


重そうな音を立ててドアが開いたかと思うと、目に飛び込んできたのは絢爛豪華な部屋。


アラ『ここで好きに過ごしてね。』


拘束を外されたかと思えば、背中を強く押され部屋に入れられる。

後ろを振り向いた瞬間にはもうドアは閉められていた。


ガチャリ、と音がしたのできっと外から鍵がかけられるようになっているのだろう。


...それに、ご丁寧に部屋全体を魔封じされてる。

居心地の悪い部屋に顔を顰めながらも、真ん中に置かれたキングサイズの天蓋ベッドに腰掛ける。


部屋の隅には監視カメラと思われる機械。

窓は光が射し込んでくるものの、全体は鉄格子のようなもので塞がれている。


...全く、趣味の悪い部屋だな。

全身をベッドに預け、天井を見ながらボヤッとそんなことを思う。

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