【男主】地に落ちた天使。Part2【wrwrd!】

Folge 93 tnside ページ43

Aが居なくなってから早くも二日が経った。



未だに、あちらの情報は得られない。

俺は今日も執務室で書類を進める。


しかし、いつもより書類の進む手が遅い。


トン『.....A...』


気がつけば、Aの名を口にして窓の外をぼんやりと眺めるようになっていた。


...喧嘩してなかったら、今頃Aが書類を取りに来るんやろうなぁ。

そんで、ちゃんと寝ろって俺に言うんやろうな。


なぁA、お前が居なくなってから俺、余計に寝れなくなったわ。

お前のせいやぞ、どうしてくれんねん...


トン『...はよ、帰ってきてや。』



一人、部屋でそう呟いた。







ロボ『トントンッ！！！！』


突然、バンッとドアが乱暴に開けられ心臓が跳ねる。


トン『！？...っび、ビビったぁ...ノックくらいしろや。』

ロボ『Aくんの居場所が分かった！！』



その言葉で、何を考えてるのか自分でも分からなかった脳が、白くなった。


トン『.......ホンマに？』

ロボ『ホンマやホンマ！！今すぐ会議室に集まってや！！』



まだ、助けた訳でもないのに力が抜ける。


トン『よかっ、たっ...！！』

ロボ『また気ぃ抜くのは早いで！はよ作戦立てて、Aくんを救出に向かうで！』

トン『おん、分かった。』


俺は、ロボロと一緒に会議室へ直行する。


待っててな、すぐ助けに行くからな。

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