検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:98,546 hit

Folge 85 ページ35

目が覚めれば、冷たい床に寝かされていた。

起きたら明らかに臭う鉄のような、生臭い臭い。

体を起こせばまだ頭がくらくらとする。


『...ここ、どこ...?』


周りを見渡しても、出られそうな場所はない。



そして、周りを見渡した瞬間に視界に入る薄い青の羽。


『え...?』


羽が、出てる?

うそ、なんで?


羽を畳もうとしても、力が入らずに畳むことは出来ない。


なんで...?


いつも出来るはずの行動が出来なくて頭がパニックになる。


なんで?いつもなら、簡単に畳めたはず。

いつもなら...


そこで気づく、首につけられた首輪。

この首輪に触れると、やけに力が抜ける。


魔封の首輪...?

でもあれを作る術は、全部天使達が潰したはず...


闇市場や、違法な取引がない限り...





...あぁ、そうか。

つまりここは、そういう(・・・・)場所なんだ。


だとしたら、一刻も早くここから出ないと。

でも、魔法は使えないし頭はまだ痛いし...


どうする、考えろ。


どうやって出るか考えていれば、遠くから足音が聞こえてくる。

その足音は目の前で止まる。


姿を確認するために、顔を上げた。


『...天使狩り(エンジェルハンター)...っ!』

ハン『漸く捕まえたぜ、天使サン。』


あぁ、最悪だ。

よりにもよって、こいつらに捕まってしまうなんて。


ハン『長い間追いかけっこしてたけど、それももう終わりだなぁ?』


何も言い返せなくて、下を向いて黙る。


ハン『しっかしまぁ、今まで散々俺らのこと殺してきたのに、捕まる時はあんなあっさり行くとはなぁ。なんかあったのか?』

『...お前らには関係ない。』

ハン『ま、知ったとしても意味ねぇからな。俺らは金さえ手に入ればそれでいいんだからな!』


死なねぇかな、こいつ...


そう思いながら睨んでいるともう一人、別の男が現れる。


男『この度はどうもありがとうございます!こんな美しい天使、そうそう居ないですからね。良い商品になりますよ...!』

ハン『まぁ、他の天使も大体は綺麗だけどな。でも、こいつは一級品だろ?』

男『はい、とても。では報酬は後日取りに来て頂くといった感じで───...』


僕はあの二人から目を背け、天井を見つめる。




この後、どうしようかなぁ...

Folge 86 tnside→←Folge 84



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
511人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , 男主 , 軍パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

琥珀豹(プロフ) - ー白詰草ーさん» 白詰草さん、コメントありがとうございます!更新を楽しみにして頂き嬉しい限りです!頑張ります!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ー白詰草ー(プロフ) - すごいです!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2019年6月5日 17時) (レス) id: c9ac6b99b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - レイザックさん» レイザックさん、コメントありがとうございます!これからも頑張ります!作者の気力が尽きるので何年も待つ必要はないです(飽き性) (2019年4月5日 19時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
レイザック - すごい、あの楽しみにしてます!(語彙力)これからも頑張って下さい!更新、もう何年でも待ちます!ww (2019年4月5日 19時) (レス) id: 964a0d223a (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってますね〜! (2019年3月22日 22時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琥珀豹 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年10月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。