Folge 53 ＊ ページ3
そのお店に着き、ガラス張りの壁から中を見ると...
うん、いた。
中には、堂々とケーキを頬張るグルッペンさんが居た。
僕は店内に入り、グルッペンさんに近づく。
『グルッペンさん？何してるんですかねぇ...？』
グル『ｷﾞｸｯ...や、やぁA。ど、どうしたんだこんな所で？』
『何処かの脱走した総統を捕まえに来たんですよねぇ...ね？ 総 統 閣 下 。』
グル『ちょ、す、少し待て！待ってくれ！これ！これ食べ終わってから！！』
少し威圧をかけると、焦って目を泳がせながらそう言ったグルッペンさん。
『...それ食べ終わったら帰りますからね。』
グル『...！！わかったゾ！！』
グルッペンさんはもっきゅもっきゅと言いながらまたケーキを頬張り始める。
僕がグルッペンさんの隣で立っていると、袖がクイクイと引っ張られる。
グル『A、座ってもいいんだゾ？』
『...自分の立場を分かってるんですかねぇ...？僕達は一般市民から見たら総統閣下と護衛、という関係です。城の中では良いとしても、公共の場では馴れ馴れしくするのはダメなんです。』
グル『では総統命令だ、座れ。総統命令を聞かない護衛などいないであろう？』
グルッペンさんがケーキを食べながらニヤリと笑った。
『っはぁ...』
軽い溜息をつきながらも、僕は席に座った。
そして、頬ずえを着きながら着々と無くなっていくケーキを見つめていた。
グル『...食べたいのか？』
『違います。』
急に、僕の前に一口大のケーキが差し出された。
グル『遠慮しなくていいんだゾ。ほら、あーん。』
『あーん、じゃありません。先程の話聞いてました？』
グル『...総統命令。』
『総統命令、と言えば何でも聞くと思ってrﾝｸﾞｯ』
僕の口に無理矢理突っ込まれるケーキ。
口の中に生クリームの甘みが広がり、フルーツの甘酸っぱさとのバランスが良い。
グル『美味いか？』
『...えぇ、まぁ。』
グル『そうだろう！お前の分も頼むゾ！！』
『えっ、ちょ！？ダメですグルッペンさん！貴方、書類やりたくないからって時間稼ごうとしてるでしょう！』
グル『〜♪』
結局、僕の分のケーキまで頼んだグルッペンさん。
しかし、城に戻るのが遅れて二人仲良くトントンに説教を食らったのは言うまでもない。
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琥珀豹(プロフ) - ｰ白詰草ｰさん» 白詰草さん、コメントありがとうございます！更新を楽しみにして頂き嬉しい限りです！頑張ります！！ (2019年6月5日 21時) (
レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ｰ白詰草ｰ(プロフ) - すごいです！更新楽しみに待ってます､頑張ってください！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: c9ac6b99b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - レイザックさん» レイザックさん、コメントありがとうございます！これからも頑張ります！作者の気力が尽きるので何年も待つ必要はないです(飽き性) (2019年4月5日 19時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
レイザック - すごい、あの楽しみにしてます！（語彙力）これからも頑張って下さい！更新、もう何年でも待ちます！ww (2019年4月5日 19時) (レス) id: 964a0d223a (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってますね〜！ (2019年3月22日 22時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月21日 1時
