幼馴染は霊能力者

9-鳥束のお願い1 ページ10

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そんな中、私は屋上の入り口付近に鳥束がいるのを見つけ、いつも通り話しかけようとしたら、「好きです！！私と…付き合ってください！！」という女の子の声が聞こえた。

…あぁ、1年の女子か。


鳥束、良かったじゃん。
告白されるなんて、きっと二度とないよ。




私は何も言えず、その場から走り出していた。


鳥束、付き合うのかな…
…きっと、付き合うんだろうな。

可愛い子だったし…胸も私よりは大きかった。


あの子のおっ ぱい揉むのかな…、…良かったね、夢が叶うじゃん。


…何故か、涙が溢れ出していた。


…あれ？なんで？

私はもう、鳥束のことなんか好きじゃなかったはずなのに。

それなのに…こんなに悲しい。
友達として、祝福することも出来ない。


…こんなことなら、こんな思いをするくらいなら、おっ ぱいを触らせてあげれば良かった。

あの女の子より先に……。


なんて思っても、遅い。


私はトイレで顔を洗い、目の腫れが落ち着いてから、教室に戻った。

すると、先に教室に戻っていたのか、鳥束が私を見るなり話しかけてきた。


「あ！Aちゃん！！！
…もう、探したっスよー…どこいってたんスか？」


やけに晴れ晴れとした顔の鳥束。

…あぁ、やっぱり、付き合ったんだな。
良かったじゃないか。

どうして彼女の傍にいてあげないんだ？


私は顔を逸らして、「…別に」と言った。
嬉しそうな顔を見たら、また泣きそうになってきた。


「…まぁ別に、言いたくないならいいっスけど。

…それより、おっ ぱい触らせてくださいっス！」



………………………は？




*

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