幼馴染は霊能力者

4-転校生は霊能力者4 ページ5

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お察しの人もいるとは思うが、コイツは私の幼馴染だ。
小さい頃、家が近いこともあり、よく鳥束くんの寺に遊びに行ったりしていた。

小さい頃は、「零太くん」なんて呼んでいたこともあったが、今となっては気持ち悪くてそんな呼び方では呼べない。

それに…………


「Aちゃん、幼馴染のよしみってことで、おっ ぱい触らせてくださいっス！！」


パンっと目の前で手を合わせる鳥束くん。


「…………は？しね」


………こういうところ。コイツのこういうところだ。

変わっていない、昔から。
分かっていない、何も。

私は鞄を持って踵を返した。


***


昔からコイツはこういうやつだった。


胸が膨らんできた私に対して、何も言っていないのにそれに気づき、真っ先に、「触らせてくださいっス！てか、揉まs…」とか言ってきた。

あぁ、もちろん途中で殴った。
触らせるわけないだろ。ふざけんな。


男女のそういう行為について知った時も、すぐに私に、「お願いします！！オレと、セッ…」とか言ってきたので、本当にうんざりした。

もちろん断った。
…コイツは、何も分かっていない。

今も、昔も。


私の気持ちなんて知らずに、無邪気なまま純粋な瞳で、そういうことを言ってのけるんだ。



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