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11-鳥束のお願い3 ページ12

*



その日の帰り、そのまま一緒に私の家に来ることになった。


「いやー…Aちゃんの家なんて久々っスねー…
いやでも、引越ししてからは初めてっスから、結構楽しみっス!」

「……そう。」


私は帰り道会話をしながら、もしかしたらとんでもないことを承諾してしまったのではないか、と考えていた。


もちろん私に男性経験はないし、こういったことは初めてだ。

もしそのまま鳥束に襲われてしまったら?
いや、彼女がいるのにそれはさすがにないか…?
いやいや、でもあんなことを聞いてくるやつだぞ?

…もしかして危機感ってそういうこと…?


そんなことを考えているうちに、家に着いてしまった。


…あぁ、帰りたい。

いや、自分の家なんだけど。


鳥束は、「お邪魔しまーす」と律儀に挨拶をして、カラン、と音を立てて下駄を脱ぐ。

心臓がうるさい。

私もゆっくりと靴を脱ぎ、へぇー、こんなところに引越したんスね!と言っている鳥束を自分の部屋まで案内した。



***



「うわ…………!」


鳥束は、私の部屋の入り口に突っ立ったまま呆けて動かない。


「……入れば?」

「あっ……お、お邪魔します…」


そう言って部屋の中に入ると、キョロキョロと部屋を見回す鳥束。

…あんまり見ないで欲しい。なんか恥ずかしいから。


「…え、てかこんな、いいんスか、男を部屋に上げるなんて…これもう実際ヤッてるのと同じなんじゃ…」


…どんな童貞思考だ。
ヤッてないし。ヤらない。


「…しかもなんかいい匂いするし…」

「……いい加減座って。するなら早くして。」


もう私は早く終わらせて帰らせたかった。耐えられない。


「え………、早くシて、って…?」

「あぁもううるせえ!!いいから!
胸、触るんでしょ!ほら、さっさとしなよ!」


私は半分キレていた。

自分から言い出したくせに何を躊躇しているんだこいつは。



*

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設定タグ:斉木楠雄のΨ難 , 鳥束零太 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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- 鳥束の可愛さと気持ち悪さがうまく表現されてて最高っす!(褒めてます!)ホントありがとうごΨます! (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 5d30facf6c (このIDを非表示/違反報告)
ココアちゃんだよん - 面白すぎて2回も読んじゃいました! (2022年8月21日 20時) (レス) @page33 id: d0534e1594 (このIDを非表示/違反報告)
勇者(クッキーアンドクリーム) - 鳥束君と海藤君推しですー♪ふー、逆に鳥束君に胸揉まれたい (2020年11月1日 12時) (レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ちょこみんと。さん» ありがとうございます!好きだって言って貰えるのすごく嬉しいです!鳥束いいですよね!! (2020年5月13日 12時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと。 - 鳥束推しです この話めっちゃ好きです!鳥束との恋愛やばい…読み返してます (2020年5月12日 23時) (レス) id: 98235ac0bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2020年1月21日 13時

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