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絶対に誤解されてるーーー!!
助けて、舘さん…。
あなたのせいなのよ…というかあなたのお友達…
特大な爆弾落として行きやがった…!
はあ。とりあえず、康二くんにカメラのこと連絡して…
舘さんにちょっと報告…はしなくていいや。
旅行楽しんでるだろうし。
夜食べないって言ってたし…
お昼ご飯、作って一緒に食べて仲直りしよ。
このまま3日間は過ごしたくないし。
ていうか喧嘩したのかも分かんないけど。
お昼まで、とりあえず夏休み中の課題を進める。
集中してるとパソコンに起動させてたアラームが作動。
「あ、もうこんな時間か。
お昼ご飯作るかーーーっ」
とりあえず家にあったものでオムライス。
それとオニオンスープにポテトサラダも作っちゃった。
冷めないうちに呼びに行こ。
翔太の部屋のドアを叩く。
「しょーた、お昼ご飯…作ったんだけど、たべる、?」
応答なし。
コンコンコン、と叩くけど…何もなし?そんなことある?
「翔太?入るよ」
初日に部屋に入るなと言われてから、律儀に守って
今初めて踏み入れる翔太の部屋。
シンプルにベッドとデスク。
ミニマリストってこういう人のことを言うのか…
ベッドのそばには扇風機がまわっていて、
翔太が寝ている。
…寝てるんかい。
「翔太ー、」
渡「んー…」
「翔太、ごはん作ったけど…」
渡「んー、食う…」
「じゃあ準備してるから、下りてきてね」
渡「んー」
リビングの方に下りてきて心を落ち着かせながら
用意をすすめる。
「え!?寝ぼけてる翔太の破壊力やばいな!?
私この3日間生きていられるかな!?」
渡「…なにひとりでアワアワしてんの」
「えっ!?いたの!?いつから?」
渡「今来たけど。腹減ったーーー」
聞いてなさそうだな?よかった。
ていうかなんか朝の出来事なかったような感じになってる?寝たら忘れるタイプ?
ま、いっか。
「「いただきまーす」」
「あのさ…翔太、」
渡「…なに」
ひーっ、やっぱり怒っていらっしゃる…?
ここは一か八かで。
「…私沖縄行かなかったのは、蓮が行くからとか行かないとか、メンバーが初対面とか、翔太が行かないでって言ったこととか、そんなことじゃなくて…」
渡「行かないでとは言ってねぇけど」
「そこはどうでもよくて」
渡「なんなんだよ笑」
「…私が翔太と一緒にいたいから…って言ったら、
困る?」
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時