個性“触手”の元暗殺者＃殺せんせー暗殺の時間＃壱 (ページ23)

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＃017-1　貴方に会いたい。ページ23

！？まさか

　そう思い、外に出た私。森ノ宮Aは、その場に立ち尽くしていた。

　『律！どうなってるの？』

　律「私もよくわからないのですが、国が殺せんせーの事をニュースにて発表し、何故か私達が同情されています。」

　！？なるほど。国は私達を利用して、最後の暗殺を。………………
殺せんせー。

　律「Aさん、後方より、自衛隊の方が5名程。理由は、山の中に誰も入れさせないためかと。」

　『！？了解！』

　その言葉と同時に私は山を駆け上がった。
一年間鍛えて来たこの山でのフリーランニングは、どの国の自衛隊よりも、早く駆け上がれた。

　『殺せんせー！』

殺せん「Aさん！ここは危険です。早く戻ってください。」

　『嫌、嫌だよ殺せんせー。私達は貴方に死んでほしくなんか無い！また一緒に笑ってよ！一緒に楽しいじかっ』

なに？何かが起きたの？今の音、銃声？横腹が………。

　「君は、ここの生徒だね？今すぐ山を下山してもらう。拒否権は無い。」

　『はぁ？何言って！？』

ボコッ

　『ぐはっ』

　何、この重みのある腹パン。左手を見ると、手が真っ赤だった。多分、殴られたとき口に手を当てたから。
まさか、口から血を吐く日がくるとは…………。

　この人達、さっきの自衛隊の人だよね？
全員で5人。私一人でいけるか…………？
違う。いけるかじゃ無い。殺るんだ！

「ぐはっ」「おぇっ」

　そう思った瞬間、一気に自衛隊の人が倒れていった。

　『殺、せん、せー？』

　顔は見なくてもわかる。黒。ド怒り。

殺せん「Aさん。大丈夫ですか？今すぐ下りてケガを治してください。」

　『でも、殺せんせー！ゴホッ』

　ヤバイ。頭がクラクラする。

殺せん「分かりました。じゃあ、一つ。私の願いを聞いてくれませんか？」

　『！？うん！もちろん！！何？』

殺せん「私の願いは、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」

　『！？』

　殺せんせー。

　『分かった。その願い、絶対叶えるから、だから先生！最後まで私達を信じてね。』

殺せん「はい。もちろんです。教師は生徒を、見捨てたりなんかしませんよ。」

　殺せんせーはずるい。私が、殺せんせーに逆らえない事、知ってて言うんだもん。
　叶えたくないよ。そんな願い。
　でも、殺せんせーが望むなら。

　そんな事を考えながら、私は皆の居るテントに向かう。

　『皆！！』

皆「「「A！/Aちゃん！/森ノ宮！」」」