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《深刻な顔して、何かあったのか?》
《いえ…ただ、テヒョンアが何か隠し事してるんじゃないかと思って…》
《(あぁ…誕生日会の事か)
さっき作戦の変更言いに来た。
それはお前と最初に話してた事だから、知ってるだろ?》
《はい…それ以外に何か話しましたか?》
《特には話してない。
まぁ、テヒョナが何の仮装にするか秘密にしてるくらいだな。》
《それはさっき、僕には教えてくれました…》
《マジか…あいつ…》
(僕の勘違いだったのかな…)
《ヒョンもBT21じゃない仮装にするんですよね?》
《おぉ。》
《何にするんですか?》
《まだ具体的に決めてない。ジミナは?》
《うーん…僕も迷ってます。
皆と被らないようにしようと思って、テヒョンにも聞いたんですけど。》
《そう言う事か…》
《そう言う事って?》
《秘密です♪って言ってたのに、ジミナには言うんだなと思って。
そう言う事なら俺も聞いてこようかな…》
本当はずっと…ヒョンには言わなきゃと思っていた…でも言えずにいた。
お互いに同じ人に好意を持って、正々堂々と勝負するって言ったのに…なのに僕は、そんなヒョンとの約束を破っている…
今ここで言えなかったら、もう言えない気がした。
《ヒョン…僕…
ヒョンに重大な事を隠してます…》
《何だよ、急に…》
《スゥ〜……フゥ〜……》
大きく深呼吸する。
《ヒョンに打ち明けるには凄く勇気がいる事で…
僕は今、とんでもなく緊張してます…》
《美貴さんと夜に出掛けた時の事か?
Aさんが関係してる?》
《やっぱりバレてましたよね…》
《まぁ、俺らの共通点だし…
明らかにあの時おかしかったからな…》
《ヒョン、実は…》
意を決して口にしようとした。
《いや…言わなくて良い。》
《え?》
《まぁ…何だ…聞いたら凹みそうだから…
情けねぇけど、今は聞かないでおく。》
《…………》
ヒョンは、本能的に感じ取ったみたいだ。
《今度聞くから。》
《はい…》
《おい…そんな泣きそうな顔すんなって。
俺がいじめたみたいだろ?》
《だってぇ……》
自分でも分からない。
泣くつもりでは無かったのに泣いてしまった。
《泣くことになるくらい溜め込むな。
言いたいことがあるならその時に言え。
ちゃんと聞いてやるから…》
《はい…》
次に話す時、ちゃんと言えるか不安だ。
でもヒョンなら、きっと僕の気持ちを分かってくれるはず。
ヒョンの真っ直ぐな視線を想像する…
《こわっ!》
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姫星(プロフ) - 初めまして!お話読ませて頂きました。すごく面白くて大好きです!もしよろしければパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願い致します。 (2021年10月9日 20時) (レス) @page13 id: b0f4fa90f5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - libicalさん» 初めまして!コメントありがとうございます!パスワードはメッセージに送らせて頂きました。ご確認下さい☆ (2021年9月24日 11時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
libical(プロフ) - 初めまして。お話読ませて頂きました。すごく面白くて、お話に引き込まれてしまいました。もし、よろしければ続きを読ませていただきたいので、パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。 (2021年9月24日 7時) (レス) @page5 id: 412d77e60a (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - minhoさん» 初めまして!面白いと言って頂けてとても嬉しいです(#^.^#)メッセージをお送りしたので、ご確認下さいm(._.)m (2021年7月27日 1時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
minho(プロフ) - はじめまして、凄く面白くて一気に読ませて頂きました!よろしかったら4のパスワードを教えて頂けないでしょうか? (2021年7月26日 22時) (レス) id: fefe1bf8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miyoshi | 作成日時:2021年4月9日 2時