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「そう…ですよね…
でもね、親が大事なのは世間体なんですよ…
一応、有名校を受験させておけば良い。
落ちても本人の実力が無かったと言えば良いんだ…って。
そもそもが、佳織には勉強しろなんて一度も言った事がないから、勝手にやっていた事だ…って。
私達の親は、そう言う人だったんです…」
『そんな……』
「調べてて分かった事なんですが、佳織は実際は全ての受験、合格してたんです。
それを親が裏で操作して、不合格にしてました…」
『だからっ……！』
思わず大きな声が出てしまった。
『あ……ごめんなさい…
何でそこまでして…
医者にならないにしても、その学校には通っても良かった筈です…』
「正直、私にも親の行動が理解出来ません…
だから色々調べて佳織には知られない様に、慎重に動いていたつもりなんですけど…
もっと深く掘り下げる前に佳織が私の行動を怪しんで…
しかも、佳織は何にも知らないから大きな勘違いをしているんですよ…
だから、今回の事に私は巻き込まれたと言うか…」
『………』
「貴女も巻き込まれた一人だし、ジミンさんも…
本当に申し訳なく思ってます…
私の家族は初めから、皆が壊れていました…
普通の感覚が麻痺してると言うか…」
『10年前…』
「え？」
『10年前、佳織と私は出会いました。
その時の事は、何にも知りませんか？
私と佳織の事…』
「すみません…
もう長い事、会話もしていなかったし。
佳織は、高校を卒業して就職する時に家を出てしまったから…
私も韓国に留学してた時期もあって、家にいない期間があったので…
もしかして、その時にも何か…？」
『いえ……大丈夫です。
忘れてください…』
「あ…そう言えば、就職してから一年後に実家に帰って来た時の事は覚えてます。
とても仲良くしてる子がいるって、今までにないくらい穏やかな表情で嬉しそうに話してました。
学生時代、私が知る限り友達は居なかったので、大人になってからやっと出来たのかって思った記憶があります。
貴女の事だったのかな…
まぁ…後にも先にもその時だけです、実家に帰って来たのは。」
『そう…なんですね…
あの、すみません。
さっき、忘れて下さいって言ったんですけど、やっぱり聞いて欲しいです…』
「何かあったんですね…」
私は昔の事をぽつりぽつりと話始め、どうしてあんな事になり…今こうなっているのか…答えが欲しかった。
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85.答えなんてない…→←84.知ることは同じ苦しみを背負う事
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姫星(プロフ) - 初めまして！お話読ませて頂きました。すごく面白くて大好きです！もしよろしければパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願い致します。 (2021年10月9日 20時) (
レス) @page13 id: b0f4fa90f5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - libicalさん» 初めまして！コメントありがとうございます！パスワードはメッセージに送らせて頂きました。ご確認下さい☆ (2021年9月24日 11時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
libical(プロフ) - 初めまして。お話読ませて頂きました。すごく面白くて、お話に引き込まれてしまいました。もし、よろしければ続きを読ませていただきたいので、パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。 (2021年9月24日 7時) (レス) @page5 id: 412d77e60a (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - minhoさん» 初めまして！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(#^.^#)メッセージをお送りしたので、ご確認下さいm(._.)m (2021年7月27日 1時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
minho(プロフ) - はじめまして、凄く面白くて一気に読ませて頂きました！よろしかったら4のパスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2021年7月26日 22時) (レス) id: fefe1bf8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年4月9日 2時
