人の気持ちも知らないで…【ヒロアカ】 (ページ16)

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喧嘩3 ページ16

貴方side

貴方『迷惑とか、そう言うのは…違うぜ。

…怪我とかした人が…大事で…大切で……大好きだから。苦労でも、大変でもしてあげたいんだ。

だから、その人は迷惑だとか…思ってないんだよ？』

緑谷「は、はぁ？」

そう、そうだ……だって私の弟が怪我とかしても…手当を迷惑なんて思った事ないし……。

家事とか、世話とか……面倒なんて思った事ないから……。

それに…………

貴方『…残された側って、そう思うモンなんだぜ。…出久。』

緑谷「……！」

すると、出久や梅雨ちゃん、峰田君は驚いた顔をした。けど、出久が言った。

緑谷「…Aちゃんの所は、どうか…知らないけど……

こんな大変な目にあったんだから、そんなおめでたい考え方なんてできる訳ないよッ！」

貴方『…出久……！』

緑谷「…あっ……！」

出久にそう言われた瞬間。涙の糸が切れたように、堪えていた涙が次々と溢れ出した。

貴方『…そんな…そんな酷い言い方ってあるか!?私だっていきなりヴィランが襲撃に来て、

オールマイトを殺すとか、私達生徒を殺すとか言われて怖いさ！

ただ…出久達が不安そうな顔をしてたから……ッ…私がしっかりしないとって……！

出久達を元気付け様としただけなのに…！

なのに……！出久や梅雨ちゃん…峰田君にそんな言い方されたら……！私……ッ……！』

出久「あ…ご、ごめ……」

私は出久を押し倒して言った。

貴方『バカバカ！…出久達の馬鹿野郎！

……人の気持ちも知らないで！
出久達なんてもう知らないさっ！』

そう言って、私は来た道を戻ってしまった。

緑谷「…ッ…」