8話 懐かしい気配 ページ10
ルーミアside
ゼロワンが変身し、完全にマギア化したヒューマギアと戦っていると、奥からヒューマギアが歩いてくるのを感じた。・・・あれは・・・
ルーミア「・・・滅さん・・・?」
滅「息子よ、親離れが早すぎるぞ・・・」
倒れていた迅君は滅さんに気づくと、すぐさま起き上がって駆け寄っていく。・・・大丈夫そう・・・かな?
迅「滅!!護りに来てくれたの!?そうでしょ!?」
滅「違う!!」
珍しく怒号を発する滅さんに、思わず肩をふるわせる。・・・どういうこと・・・?
滅「お前は俺に作られたヒューマギアだ。だから子供と呼んだんだ・・・・・・使命を実行しろ」
そう言ってベルトを取り出すと、迅君につける滅さん。すると、迅君の目が赤く光り・・・
迅「滅亡迅雷netに、接、続・・・」
以前、ゼロワンから奪ったプログライズキーを使い、変身した。そして、鳥のように空を飛び、ゼロワンへと攻撃を仕掛けていく・・・飛電の秘書やチルノちゃんの目が迅君を追っているのを確認し、私は滅さんの元へと飛び降りた。
ルーミア「滅さん・・・何をしたんですか・・・?」
滅「ルーミアか・・・気にするようなことじゃない、すべて終わったら迅を連れて帰ってこい」
そう言って、一人先に帰っていく滅さん・・・このままだと、戦いが終わったらすぐに迅君は飛んでっちゃいそうだな・・・と予想し、私もこの場を離れた。
チルノside
どこか落ち着く気配を感じて振り返ってもそこには誰もいなかった。
イズ「チルノ様、どうかされたのですか?」
チルノ「ううん、何でも・・・」
当然だ、こんなところにいるわけがない。そう思っても、もしかしたら・・・なんて考えてしまう自分がいた。
チルノ「・・・ルーミア・・・」
ボソリと、誰にも聞こえないような声で発したその名前に、応えてくれる人はいなかった。
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作者名:フランドール | 作成日時:2020年7月29日 19時