7話 バカみたい ページ9
ルーミアside
ルーミア「･･･声優オーディション･･･?」
迅君に連れられてきてみれば、そこにはたくさんの人間･･･ヒューマギアもいるみたいだけど･･･とあたりを見渡し、そこに水色の髪を見つけた私はすぐさまマントを羽織り、フードをかぶった。
迅「人間がいっぱいだね、ルーミア」
ルーミア「ええ･･･嫌気がさすほどに･･･」
よく見ると、今オーディションを受けているヒューマギアの様子がおかしかった。その子の創造主であろう人間は彼女に抱きつき、謝っている。･･･事情を知らない私にはよくわからないけど･･･すると、迅君が前に出て手に持っていた銃を何発か撃った。
人間は悲鳴を上げ、我先にと駆けだして逃げていく。･･･見苦しいわ･･･だが、一歩も動かずこちらを見ている人間とヒューマギアが合わせて三人･･･飛電の社長とその秘書、そして･･･
ルーミア「･･･チルノちゃん･･･」
迅君は飛び降りると、声優のヒューマギアにベルトを着けた。そんなヒューマギアを守ろうとする創造主であろう人間･･･
迅「･･･何で護るの!?こいつはもうマギアなんだよ!?」
すると、人間を殴るマギア化した声優のヒューマギアさん･･･正直私も驚いた、たとえ創造主であろうと人間なんて我が身かわいさにヒューマギアを見捨てると思っていたから･･･
迅「ねえゼロワン･･･教えてよ･･･何でこの人護るの･･･?ぜんっぜん、意味わかんない!!」
或人「お前･･･そんなこともわかんないのか･･･親が子供を護るのは当たり前のことだろ!?子供のためなら死んでもかまわない･･･そう思うのが親なんだよ!!」
･･･っと、危ない危ない･･･チルノちゃんがいるから隠れてたのに思わず笑いそうになってしまった。･･･珍しく、大声で･･･
飛電或人は、綺麗なものしか見ようとしていないのね･･･本当にすべての親がそう思っているのなら、この世に虐待なんて存在しないはずなのに･･･
ルーミア「･･･バカみたい･･･」
人間はそんなに、綺麗じゃないんだよ･･･
迅「親が子供を･･････護る･･････?」
その瞬間、迅君が苦しそうに頭を抱えた。そして何故か、マギアからベルトをはずそうとする迅君･･････何があったの･･････?
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作者名：フランドール | 作成日時：2020年7月29日 19時
