6話 わからないこと ページ8
迅「ルーミア、息子って何だと思う?」
昨日、僕は滅の息子だったということが発覚したのだが、いまいち息子の意味が分からず、結局ルーミアを頼ることにした。ルーミアは、最近生まれたばかりらしいのだが、いろいろなことをよく知っている。だから、僕はルーミアに聞けば何でもわかると思っていたんだけど・・・
ルーミア「息子っていうのは、親から見た男の子供のころだけど・・・急にどうしたの?」
迅「僕、滅の息子なんだって」
ルーミア「・・・・・・」
あれ?無反応???・・・ルーミアらしいといえばルーミアらしいけど・・・少しはびっくりするの思ったのに・・・
ルーミア「・・・・・・ふぇ!?」
ずーっと無言だからどうかしたのだろうかと声をかけようとした瞬間、ルーミアがいきなり大きな声を上げた。・・・なんか最近、ルーミアが感情豊かになってきた気がする。あ、別に嫌なわけじゃないよ!?寧ろかわいいし、好きだけど!!
はあ・・・ルーミアと一緒にいると、なんだか調子狂うなあ・・・でも一緒にいられるだけでうれしくて・・・離れたくない、なんて思っちゃう・・・なんだろ、この気持ち・・・息子についても気になるけど、この気持ちについても気になるなあ・・・ルーミアに聞けばわかるかもしれないけど、ルーミアのことだしなあ・・・あ、テレビで見たってことにすればいいんだ!!
迅「ねえ、ルーミア」
ルーミア「あ、ごめん・・・びっくりしすぎて機能停止してた・・・」
え?それって比喩?比喩だよね!!??・・・ていうかそうだった・・・息子の話してたんだった・・・
ルーミア「じ、迅君って、滅さんの息子だったんだ・・・」
すると、ルーミアは自分の世界に入り込んでしまったようで、ぶつぶつと何か言っている。・・・この気持ちについて、聞きたかったんだけど・・・まあいっか、とりあえず今は息子のことについて考えて、それがわかったらルーミアに聞こー
・・・それにしても・・・
迅「やっぱり感情豊かになったよなあ、ルーミア」
百面相、とまではいかずとも少しづつ表情の変わっていくルーミアの顔を見ながら、そうつぶやいた。
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作者名:フランドール | 作成日時:2020年7月29日 19時