6話 鼓動 ページ7
Aside
快斗「待たせて悪かったな、凛音」
快斗君は部屋を出て行ってから15分ほどたったころに戻ってきた。私はその間鞄に入っていた小説を読んでいたし、15分くらいなら余裕で待てる。
凛音「大丈夫ですよ」
そう言って微笑んで、ふと外を見るとだいぶ暗くなっていた。そろそろ帰らなければならないが…帰りたくないなぁ……
快斗「だいぶ暗くなってきたな…なぁ、凛音…」
凛音「何ですか?」
快斗君は目をそらしてしどろもどろいている。どうしたのだろうか。
快斗「その…凛音は…帰りたいのか…?」
快斗君の言葉に、私は息を呑んだ。帰りたいのか、と訊かれれば帰りたくはないが…帰りたくないといったところで何になる?快斗君に余計な心配をかけるだけだろう。と、私が考えていると、快斗君は小さく「凛音さえよければ、なんだけど…」と切り出した。
快斗「帰りたくないなら、このままここに住まないかなーって…」
凛音「…え…?」
今、快斗君は何と言った?このまま、快斗君の家に住む…? 私としてはとても嬉しいが…
凛音「でも、迷惑をかけるだけですし…私としてはとても嬉しいですが、快斗君のご両親がどう思うか…」
快斗「母さんなら大丈夫だぜ‼もうすでに許可は取ってあるし、学校も凛音さえよければ俺と同じ高校…江古田高校に転校手続きしてくれるらしいからな‼‼」
凛音「本当に…いいんですか…?」
快斗「ああ…それに…」
快斗君は目をそらし、顔を赤く…いや、耳まで真っ赤に染めて
快斗「凛音のためってのもあるけど、俺が…凛音と一緒にいたいだけだからな…」
チラリと私を見てそういう快斗君に鼓動が高鳴るが、それは快斗君が新一に似ているからなのだろうか…それとも…
いや、そうだとしても、私の頭に浮かぶのはいつも新一で…私の一番は、結局新一なんだ…
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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時