検索窓
今日:17 hit、昨日:58 hit、合計:95,102 hit

5話 後悔 ページ6

新一side

 雨の中、大切な人を探してひたすら走り続けた。
途中でAの家や、蘭の家なんかも行ってみたりしたが、Aはどこにもいなかった。
電話をかけても音信不通。Aは、いったいどこに行ったのだろう。

蘭「Aがいない⁉⁉⁉」

 今は蘭にAがどこにいるか心当たりないか尋ねようと電話をかけたのだが、Aがどこにもいないことを伝えると蘭は大きな声を上げた。

蘭「何があったの…?」

 俺は、放課後あったことを全て蘭に伝えた。話している最中、Aの泣き顔が頭に浮かび、胸が苦しくなった。思えば、Aが俺の前で泣いたのは初めてだったな…

蘭「全く…だから言ったじゃない、Aと付き合いたいからって、私に話しかけすぎだって…Aは自分に対する好意に鈍感なんだから新一の好意に気づいてない、あんまり私と話してると勘違いされちゃうよって…」

 ぐうの音も出なかった。Aは、「いつもいつも…あなたは蘭のことばかりじゃない‼‼」と言っていた。…俺はいつでも、Aのことを一番に考えていたのに…

蘭「とりあえず今日はもう帰りなよ…Aだって、もうじき帰ってくるって…」

 蘭にそう言われ、俺は帰ることにした。…その決断を、後悔することになるとは知らずに…



蘭side

 Aがいなくなった。そう訊いたときはとても驚いたが、新一に放課後あったことを聞くと、Aが逃げ出すのも無理はないと思った。だって、Aはずっと新一が私のことを好きだと勘違いして、いつも悲しそうな顔をしていたから。

 でもねA、新一は本当にAのことが好きなんだよ…

 明日だって、私が都大会で優勝したからという建前で、新一がAとデートするときのために練習したいというから、トロピカルランドに行くことになったのに…

蘭「A…」

 私からもAに電話をかけてみるが、Aが電話に出ることはなかった。

蘭「大丈夫…きっとすぐに帰ってくるよ…」

 自分に言い聞かせるように、そうつぶやいた。

6話 鼓動→←4話 秘密



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
122人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分  なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。