39話 完璧 ページ40
Aside
舞台が始まっても私たちの仕事までには時間があるため、一階席の扉付近で舞台を見ていた。
ある場面で、教皇の周りにカトリック教の聖職者たちが並んでいるのだが、その中に中森警部と小五郎さんの姿があった。小五郎さんが言っていた秘策って、これのことか…と苦笑いする。
小五郎さんのことだから大したことのない策だとは思っていたけど…まあ所詮今日の犯行はフェイク、本番は明日だからどうでもいいけど…
新一「A、行くぞ」
小さな声でそう耳打ちした快斗君はニヤリと笑って二本指で敬礼し、扉を開けた。さっきの快斗君が見ていた位置は…とそっちを見上げると哀ちゃんに何かを言い通路を駆け上がっていくコナン君…思わずハァ、とため息をつきながら私も会場を出た。
快斗「んじゃ、着替えたらエレベーターで待っててくれよ!」
素早く警備員の格好に着替えた快斗君はそういいながら走って行った。私もすばやく怪盗フランドールの服装に着替え、髪形を整えて帽子をかぶり、エレベーターに急ぐ。でも、あくまで急ぐだけであって走りはしない。…喘息の発作や貧血を起こしたら大惨事だから、ね…
エレベーターホールにつき、ボタンを推すと意外とすぐに扉が開いた。
エレベーターに乗り込み、屋上のボタンを押して「開」のボタンを押し続ける。
しばらくすると、警備員の格好をした快斗君が走ってきて、素早くエレベータに乗り込んだ。
それを確認して「閉」のボタンを押すと、閉まっていく扉の前でコナン君が「怪盗フランドール⁉」と叫んだ。
扉はコナン君の目の前で完全に閉まり、エレベーターは上へと上がっていく。
快斗「ありがとなA、タイミングばっちりだったぜ」
エレベータの中で怪盗キッドの服装に着替えた快斗君が笑いながらそう言った。私は「いえ…」と微笑みながらまがっていた快斗君のネクタイを直した。顔を紅潮させて「あ、ありがとな」と笑った快斗君い微笑み返す。
今はこんなにほんわかとしているがエレベーターが屋上についたら私はこの姿で初めて彼と対峙する。気が抜けないな…と大きく深呼吸をした。
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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時