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31話 名前 ページ32

凛音side

凛音「コナン君って、結構ひどいことするんですね…」

 家に帰ると、全身煤だらけになった快斗君がソファに座って救急箱を広げていた。きっとやけどでもしたのだろう。向かい側の椅子に座ってみていたのだが、かなり雑なようで…快斗君の手を止めさせて私が最初から手当をした。

快斗「ああ、ひどい目にあったぜ…」

 快斗君がソファに寝転がりながら言って、そのまましばらくごろごろしていたのだが、「そういやさ…」と小さく呟いた。

快斗「凛音って、名探偵と知り合いなのか?」

 急にそんなことを言われて、私は思わず目を見開いて固まってしまった。…そんな私を見れば、さっきの質問に対する答えは明白なわけで、快斗君は「やっぱりか…」と微笑を浮かべた。

凛音「…どうしてわかったの?」

快斗「最初に凛音に名探偵の写真を見せた時の反応と、名探偵たちと話してるときの姿。…嬉しそうだけどちょっと悲しそうな姿が、前に話してた幼馴染のことを考えてるときと一緒だったから、もしかして…って思ったんだよ…」

 やはり新一のことを考えるといつもそんな顔になってしまうのか…ポーカーフェイスの練習、もっとしなくちゃな…と考えていると「でもよ…」と快斗君が言葉をつづけた。

快斗「名探偵や、ほかのみんなも…お前の名前を聞いたはずなのにお前の正体に気づいていなかった。…つまり、偽名だろ?その名前…」

 快斗君に正面から見つめられた私は快斗君から視線をそらして「はい…ごめんなさい…」と小さくいった。
快斗君はずっと嘘をついていた私のことをどう思っただろう…軽蔑しただろうか…快斗君の顔を見ることができず俯いていた私の頭にポン、と手が置かれる。

快斗「安心しろよ…別に怒ってねえから。…お前の本当の名前、教えてくれよ…」

 顔を上げるとそこには微笑んでいる快斗君が…私は意を決して告げた。…今度こそ、自分の本名を…

凛音「私は長月Aです…もしよろしければ、二人の時は…はAって呼んで下さい」

快斗「おう、改めてよろしくな、A」

 快斗君はそういって笑顔を浮かべると「んで、頼みがあるんだけどー」と話し出した。

 嘘をついていた私にもこんなに明るく接してくれる快斗君の頼みならば何でも聞こうと、「はい、何なりと」と頷いたのだが…私はこの時頷いたことを後悔した。

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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分  なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時

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