天才は今日も音を彩る2【アイナナ】

54話 ページ7

進行がピッタリだ…。

その事に番組のスタッフも驚いている。

だって、彼はまだ高校生だから…。

《perfection gimmick 仕掛けよう 感じてほしいamazing》

三「(わ…。すげぇ踊りやすい…。我が弟ながら、なんちゅう安定感…)」

大「(イチの奴…。全体がよく見えてる。誰かの立ち位置がずれると、自分でバランスとって…)」

環「(りっくんみたいに、飛び抜けて歌がうまいわけじゃないけど、いおりんのセンター、やりやすいな…)」

陸「(一織、すごいなぁ…。もっと、緊張するかと思ったのに。オレも頑張らなくちゃ！)」

そして、彼らのパフォーマンスが終わる。

一「…っ、は…。…IDOLiSH7でした！ありがとうございました」




一織くんを中心にして動き出した、新しいIDOLiSH7。

冠番組の影響で、初めてIDOLiSH7を知る人にも、新しい7人の姿は大好評だった。

そして、三月さんのトークも更に磨きがかかり、『キミと愛なNight！』も好評になっている。






万「好評ですね！『キミと愛なNight！』！」

紡「はい！特に三月さんは、ほかのバラエティ番組からも出演依頼がかかってるんです！」

「うん、一織くんのセンターも好評だし、みんなの個性が出てきて、今のIDOLiSH7には、隙なしだね」

万「ファンクラブの会員も増えてます！これは本当に、Re:vale、TRIGGERと並ぶ、大人気のグループになりそうですね！」

紡「はい！ゼロアリーナのこけら落としという大仕事も待ってますからね！」

音「この波に乗って、MEZZO"も、新曲をリリースしたいと考えてるんだ」

紡「MEZZO"の新曲、いいと思います！ファンからもニューシングルの要望は、ずっと寄せられていましたから！」

万「今回、MEZZO"の新曲を主題歌に、W主演でドラマを、という話も来ています」

音「MEZZO"のドラマデビューか！すごいじゃないか！」

万「そうなんですが…今ちょっと、その話消えかけてるんです」

「えっ…」

万「前に環くんの事で、壮五くんだけならという話になってます」

紡「そんな…」

万「どうしますか？」

「…2人じゃなきゃ意味が無い…。このままじゃ、環くんの誤解は永遠に解けないままになる…。あくまで2人でと交渉してくれませんか？」

万「わかりました。俺も頑張りますね！」

音「それで新曲の件なんだけど、Aくん、君がMEZZO"の新曲を作ってくれないかい？」

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