91話 ページ49
壮五side
「凄いですね、十さん。キレも鋭いし、ゴムみたいに柔軟で、人間の動きじゃないみたいだ…」
龍「あはは、ありがとう」
今、僕たちはこけら落としに向けて、シャッフルユニットの練習をしている。
Re:valeさんにはお世話になってるし、成功させたい…。
しかも、僕達が披露する曲をAさんが一所懸命作ってくれたんだ…。
絶対に成功させたい…。
そう思ってるんだけど、、、、
環「ふん…」
環くんの様子がおかしい。
僕が何か不機嫌にさせたかな…。
「環くん?」
環「そのくらい、俺だって出来る」
龍「そうだな。君は資質がいいから、練習すれば…」
環「今すぐできる!」
「環くん、そんな言い方は失礼だよ。十さんはプロダンサー顔負けの技術を持ってる、凄い先生…」
環「…そーちゃん、こいつ褒めてばっか」
「え?」
どういうことだ?
環「あんたが尊敬してるって言うから頑張ってたのに。そっちばっか、すごいすごいって…」
???
「尊敬なんて言ったっけ?」
全く記憶にない…。
環「は!?」
「怒らないって言っただろう!環くんも上手だって思ってるよ」
環「うっせぇ、もう知らん」
…全く、環くんは…。
龍「あはは、可愛いな!環くん、相棒の気を惹きたくて、ヤキモチやいてたのか」
環「うるせぇ、エ ろエ ろビーストめ」
龍「…エ ろエ ろビースト…」
環「雑誌の見出しに書いてあった。他にも、セクシードラゴンとか、リゾート育ちのフェロモン王子とか」
龍「…あれは、会社のイメージ作りなんだよ。本当はベッドシーンより、ベッドメイキングの方が得意なんだ」
「そうなんですか!?」
龍「ああ、アイロンを使って、丁寧にパリッと仕上げられる」
凄いなぁ、十さんは……………って、そうじゃなくて!
「…全部イメージ作りって…」
龍「はは、そうなんだ…。ホテル王の息子なんて言われてるけど、母親の再婚相手が、たまたまホテル経営者だっただけだ。本当の父親は沖縄で漁師をしてる。俺も漁師になる予定だったんだけど、親父の船が壊れちゃって…。お金に困って、芸能界に入ったんだよ」
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葉月(プロフ) - 朔間凛月さん» ありがとうございます! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 02fef41bea (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月(プロフ) - 頑張ってください^^*更新待ってます!! (2020年5月6日 18時) (レス) id: fdd6ea95b2 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 朔間凛月さん» わぁ!ありがとうございます! (2020年4月27日 16時) (レス) id: 02fef41bea (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2020年4月27日 15時) (レス) id: fdd6ea95b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2020年4月27日 11時