90話 ページ48
三月side
楽「…よっしゃ!な?今の大分いいだろ」
ナ「OH…。グレート…」
大「やすがだなぁ、八乙女…」
「……。…あんたみたいに生まれたら、人生楽勝だったんだろうな…」
楽「…どういう意味だ」
「あ、いや…、悪い意味じゃなくってさ。羨ましいなって、素直に…」
つい、思ったことを口に出してしまった。
楽「天も似たような事を言った。生まれ持った顔と体で、ラクに成功してきたんだろうってな。他の奴にも良く言われる。だけど、その度にこう言うんだ。何言ってんだ?あんただって、イケてんじゃんか!一体、何が不満なんだって」
「…あんたが言ったら、そりゃ、嫌味だろ…」
楽「何が嫌味だよ?俺がパーフェクトな成功者に見えんのか?じゃあ、なんで、俺に可愛い彼女がいねぇんだよ」
大「え?いないのか?」
楽「いねぇよ、クソ」
ナ「何人もの美女、キープしているのではないです?」
楽「ほら、それだ!好きになったやつは俺の事眼中にも無い。
「…え?」
まさか八乙女…
楽「…去年の、ブラックホワイトだってそうだ。俺たちだって必死だった。俺たちだって、がむしゃらで、俺たちだって応援が欲しかった。だけど、世間が声援を送ったのは、IDOLiSH7だったじゃないか」
「…八乙女…」
楽「はは…お前らが、勝たせてくれなかったんだろ?俺は俺以外を生きたことはない。だけど、俺を必死に生きてる。大真面目に八乙女楽をやってんだよ。おまえはどうなんだ?真面目に和泉三月をやってんのか?」
そんなの…
三「やってるよ…やってるつもりだよ!だけど、何が正しいのか、頭ん中ぐちゃぐちゃになっちまって…」
楽「ぐちゃぐちゃなのは、自分の声を聞いてないからだ」
「…自分の声?」
楽「そうだ。正解なんて探すな。そんなもん、あったら苦労しねぇけど、ラクな一本道なんでどこにもない。ノイズは消せ。自分の声だけ探せ。100人に愛されるお前じゃなくて、お前に愛されるお前になれ。そしたらいつか、1万人がお前を愛すようになる。それが自分自身を、真面目に生きるってことだろ」
264人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉月(プロフ) - 朔間凛月さん» ありがとうございます! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 02fef41bea (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月(プロフ) - 頑張ってください^^*更新待ってます!! (2020年5月6日 18時) (レス) id: fdd6ea95b2 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 朔間凛月さん» わぁ!ありがとうございます! (2020年4月27日 16時) (レス) id: 02fef41bea (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2020年4月27日 15時) (レス) id: fdd6ea95b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルナ | 作成日時:2020年4月27日 11時