天才は今日も音を彩る2【アイナナ】

89話 ページ47

陸side

天「やめやめ！音楽止めて！」

そう天にぃに言われて音楽を止める。

何かダメなところがあったのかな…？

「…っ、…は…、天にぃ、どうしたの？」

天「2人とも動きがぎこちない。息を合わせようとしすぎて、息があってない。周りを気にしないで、自分自身でリズムを取ること」

一「は…。分かりました」

天「分かってない。センターチェンジくらいで、心が揺れるなら、バックに回って」

一「……」

天「その程度の覚悟で、中央でライトを浴びる資格はない」

一織は、オレに気を使ってるのかな…。

そんなの＿＿＿＿

「…気にしてないよ、そんなこと」

一「私だって気にしてません。…七瀬さんが、距離を置いてくるだけで…」

「違うよ！オレは…。…なんでもない。…ごめん…。一織には感謝しなきゃ行けないのに…」

天「言って」

「天にぃ…」

天「キミも。ちゃんと話して」

一「…九条さん…」

天「綺麗な気持ちも、汚い気持ちも、ちゃんと見つめて。自分自身を怖がらないで。トップを走る人たちこそ、見たくもない汚い感情を抱えてる。光が強ければ、闇は深くなる。それに目を背けて逃げ出すか、向かい合って、乗り越えていくか…。IDOLiSH7の出口はどっち？」

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