天才は今日も音を彩る2【アイナナ】 (ページ44)

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86話ページ44

貴方side

万｢はい。小鳥遊事務所です。…え？え！？本当ですか！？はい！すぐにお伺いします！｣

紡｢万理さん、どうしたんですか？｣

万｢MEZZO"のＷ主演ドラマの件、監督さんのOKが出たんです！正式にMEZZO"がキャスティングされました！｣

｢やった…｣

紡｢やりましたね！Aさん！｣

｢うん！でも、それ以上に…｣

＿＿＿＿環くんの誤解が解けてよかった…。

万｢主題歌ももちろん『恋のかけら』です！｣

紡｢Aさんの言っていた通り、MEZZO"が1歩進む曲になりましたね！｣

｢そうだね…すごく嬉しいな…｣

・

壮｢MEZZO"のＷ主演ドラマ？｣

｢うん。主題歌はMEZZO"の『恋のかけら』。2人に既に聴いて貰ってる曲だよ｣

環｢ゆーちゃん、嬉しい？｣

｢もちろんだよ｣

環｢じゃぁ頑張る｣

｢ありがとう。監督さんも、壮五さんと環くんを気に入って下さって、早く会ってみたいとおっしゃってくれてるよ｣

壮五｢良かった…。ほら、君のことを見てくれてる人は、ちゃんといるだろう？｣

環｢はは…。うん｣

良かった…。2人の仲も前より良くなってるみたい…

壮｢でも、ドラマか…。演技に自信なんてないけど…｣

｢それは大丈夫。第一線でご活躍中の優秀な講師をお招きしてるから｣

環/壮｢｢優秀な講師？｣｣

・

大｢講師なんて柄じゃないよ…。俺だってまともな勉強してきた訳じゃないから｣

｢そこをなんとか…｣

大｢脚本は？どんな内容？｣

大和さんに、脚本の内容を話す。

大｢へぇ、そうなんだな…。まあ、感情を想像して内から表情に出すか、表情で記憶して感情を引っ張り出すか。どっちかやっときゃいいよ。それじゃ｣

｢ま、待ってください、大和さん！｣

大｢今度は何？｣

｢『Mission』の件です。紡ちゃんから聞きました、断ってるって…。どうしても引き受けてくれませんか？｣

大｢受けるよ｣

｢え…？｣

大｢引き受けるつったの｣

｢あっ、ありがとうございます…。すごく嬉しいです…。｣

大｢はは…。じゃ、何かご褒美くれる？｣

｢え…？｣

大｢頑張って働くお兄さんに、Aから、ご褒美をちょうだい。色っぽいやつがいいかな？｣

｢……。…逆さまにすると、服が脱げていくボールペンとか？｣

大｢うーん。そっちできたか…｣

｢？？？？｣