天才は今日も音を彩る2【アイナナ】

85話 ページ43

ギクシャクしていた彼らだけど、少しずつその関係も変わっていってる様な気がする。







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陸｢あの……、…っ…｣
一｢七瀬さん…｣
陸｢ずっと、ネットで…。調べてたんだけど…。やっぱり1人じゃ分からなくて…｣
一｢…｣
陸｢…センター代わってくれたお礼の品物、何がいい？｣








・







壮｢君を見てるよ。君が辛い時、悔しい時に、ひとりぼっちで怒らなくていいんだ。君の気持ちをわかってくれる人はたくさんいる。ちゃんと、君は見守られているよ｣
環｢…そーちゃん…｣
壮｢約束するよ…。君の声がピアニシモより小さくても、必ず気づけるように努力していく。君が嫌な思いをしたら、僕が先に怒るから。もう拳を振り上げたりしなくていいよ｣
環｢…｣
壮｢…言ってる意味がわかる？｣
環｢…分かるような気がする…｣
壮｢良かった｣
環｢…。俺…。俺はそーちゃんに、何すればいい…？｣
壮｢そうだな…。怒ったりするのは、前より出来るようになったけど、20歳過ぎて、人前では泣けないから。僕が悲しい時、泣く係かな｣
環｢…分かった。ちゃんとやる｣
壮｢あはは。ありがとう｣









・









｢お疲れ様です、環くん。何か忘れ物かな？｣

環｢ゆーちゃんは、まだ仕事してんの？｣

｢そうだよ。書類作成が終わらなくて…｣

環｢ゆーちゃんが、俺達のために頑張ってくれてんの、いつも見てっから｣

｢！！…環くん…｣

環｢これからも、見てくから｣

｢……｣

環｢…。いつも、遅くまでありがとう｣

｢…こちらこそ、いつも頑張ってくれてありがとうね｣









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そう、彼らは変わっていく＿＿＿＿。





これからもずっと＿＿＿＿。





先へ進む彼らの行く先に、





どうか、虹色の光が待っていますように＿＿＿＿。

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